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1990 年度 実績報告書

フグ毒耐性ナトリウムチャネルの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 02454146
研究機関山口大学

研究代表者

中沢 淳  山口大学, 医学部, 教授 (90025594)

研究分担者 伴 隆志  山口大学, 医学部, 教授 (50101069)
山田 守  山口大学, 農学部, 助教授 (30174741)
キーワードナトリウムチャネル / テトロドトキシン / cDNA
研究概要

神経・筋などの興奮性細胞において活動電位の発生に寄与するナトリウムチャネルについては、その一次構造が明らかにされているが、チャネルブロッカ-としてのフグ毒(テトロドトキシン)のチャネル上の結合部位はまだ明らかにされているとはいえない。本研究は、トラフグのナトリウムチャネル上の結合部位を同定することを目的とする。
初年度(平成2年度)において以下の成果を得た。1、トラフグ(Spheroides rubripes)の脳組織からpoly ARNAを抽出し、λgt10べクタ-を用いてcDNAライブラリ-を作成した。本チャネルmRNAが極めて長大(約6.5kb)であることを考えて、オリゴ(dT)プライマ-を用いたライブラリ-(A)とランダムプライマ-を用いたもの(B)を作成した。この際、微量のRNAの定量のため備品として申請したベックマン蛋白・核酸測定システムを購入し、使用した。2、既報の電気ウナギとラットのcDNAをもとに20merのセンスおよびアンチセンス鎖プライマ-を化学合成し、cDNAを鋳型としてPCR法により約1kbのフグcDNAプロ-ブを作製した。3、上記の1kbのプロ-ブを用いてライブラリ-Aをスクリ-ニングし、2種類(SRNaー1とSRNaー2)得たが、これらは5kb、4kbと短かいものであった。4、SRNaー1をプロ-ブとしてライブラリ-IIをスクリ-ニングし、いくつかのクロ-ンを得た。5、それぞれ得られたクロ-ンの塩基配列を決定したところ、3つのクロ-ンによりラットのナトリウムチャネルタンパクの90%をカバ-していることがわかった。又予想されるアミノ酸配列から、SRNaー1は電気ウナギ、ラットと61%、67%の相同性を示した。
次年度は残りの5'側を得て、既報のテトロドトキシン感受性チャネルと比較し、トキシン結合部位を推定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Tanaka: "Isolation and characterization of the gene encoding bovine adenylate kinase isozyme 2" Gene. 93. 221-227 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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