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1990 年度 実績報告書

狂犬病ウイルス街上毒感染による細胞性免疫抑制機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02454183
研究機関大分医科大学

研究代表者

三舟 求真人  大分医科大学, 医学部, 教授 (70039915)

研究分担者 七条 明久  大分医科大学, 医学部, 助教授 (90039917)
万年 和明  大分医科大学, 医学部, 助教授 (20145361)
キーワード狂犬病ウイルス / 細胞性免疫 / 免疫抑制
研究概要

1.ILー2及びILー2インヒビタ-様物質の定量系の確立:ILー2依存CTLL細胞を使用し、ILー2が再現性よく高感度に定量可能となり、また、ELー4細胞からConAに高反応性クロ-ンを選択、ConA刺激によりILー2産生を確認後、この系に感染マウス血清などの試料を添加培養することにより、インヒビタ-様物質の定量が単純、容易となった。
2.感染マウス脾を経時的に取り出し、脾細胞のConAに対する反応性とその培養液に含まれるILー2活性を1.の系を使用して追跡した。感染3日から7日にかけてConAに対する反応性は次第に抑制され、7日目で対照の99%以下に、ILー2産生も1%以下に低下していた。また、ConAに対する低反応性は、外部から十分量のILー2を加えても回復しなかった。
3.感染マウスから経時的に胸腺、リンパ節、脾を取り出し、凍結切片を作成、狂犬病ウイルスのG、N、M蛋白に対する単クロ-ン抗体を用いた蛍光抗体法、N蛋白に対するcDNAをプロ-ベとしたin situ hybridization、また、これら臓器の単細胞浮遊液とウイルス高感受性細胞と混合培養によるウイルス分離を試みたが、いずれの方法によっても免疫担当細胞へのウイルス感染の事実は認められなかったことから、細胞性免疫の低下は免疫担当細胞への直接のウイルス感染によるものではないことが強く示唆された。
4.準備段階で感染マウス血清中に見出されたILー2インヒビタ-様物質は、感染マウス脾細胞のT細胞分画の培養液中に多く検出されることが判り、これを試料として実験を進めているが、これまでの実験でこの物質の分子量は1万以上で、プロテア-ゼ処理により失活することがわかった。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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