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1990 年度 実績報告書

アポリポ蛋白・受容体遺伝子塩基配列多型性の簡易解析法の開発と疫学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 02454199
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 平三  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)

研究分担者 池本 真二  国立健康, 栄養研究所・臨床栄養部, 研究員 (10176117)
山本 卓  東京医科歯科大学難治疾患研究所, 助手 (00220476)
中山 健夫  東京医科歯科大学難治疾患研究所, 助手 (70217933)
土田 満  東京医科歯科大学難治疾患研究所, 助手 (00163824)
キーワードアポリポ蛋白質 / 遺伝子多型 / PCR(polymerase chain reaction)
研究概要

本研究がスタ-ト時点で、PCR法によるアポB遺伝子のXba I多型解析は99%、アポAIーCIII遺伝子のSstI多型解析は98%が可能であった。しかし残る1〜2%は解析不可能であり、テンプレ-トDNAの問題、プライマ-位置の問題などを検討した。その結果、PCR法による増幅時のテンプレ-トDNAの濃度に問題があることが判明した。テンプレ-トDNAの濃度を0.1μg/μlに調整することで、現在のところ全サンプル解析することが可能となった。ただし、ここで新たな問題として、他研究施設で精製したDNAは、PCR法でうまく解析されないものがあるという事実が見つかった。DNAの精製法の違いによるらしいが、詳細は検討中である。
これまでに得られた結果では、アポBXbaI多型、アポAIーCIII SstI多型の出現頻度が欧米人とはかなり異なっており、人種差があるものと考えられる。また、日本人ではX1 alleleの頻度が高く、約95%であり、Hegeleらが報告したようにX1 alleleを持つ者が虚血性心疾患になりやすいとすると、ほとんどの日本人は遺伝的に心臓病の素因を持っていることになる。
さらに、アポB遺伝子の3'末端に存在するvariable number of tandem repeats(VNTR)の解析法を検討しているが、一般化するには至っていない。これまでの正脂血者および虚血性心疾患患者の解析結果から、alleleの出現頻度は欧米人と異なっており、繰り返し回数の少ないalleleの頻度が高い傾向がみられた。また、虚血性心疾患患者では、正脂血者に比べ35/35のホモタイプが多いことがが判明した。このタイプは、日本人で最も頻度の高いgenotypeであり、XbaI多型と同様に、日本人は遺伝的に心臓病になりやすい人種であると推測される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池本 真二,田中 平三,他: "本態性高血圧症の遺伝マ-カ-としての制限酵素断片長多型とその疫学的研究への利用" 病態生理. 9(12). 997-999 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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