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1991 年度 実績報告書

アポリポ蛋白・受容体遺伝子塩基配列多型性の簡易解析法の開発と疫学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 02454199
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 平三  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)

研究分担者 池本 真二  国立健康, 栄養研究所・臨床栄養部, 研究員 (10176117)
山本 卓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00220476)
中山 健夫  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70217933)
キーワードPCR(polymerase chain reaction)法 / アポB Xbal多型 / アポB sp多型 / アポAIーCIII SstI多型
研究概要

本年度は、アポB遺伝子のXbal多型、SP(signal peptide)多型、およびアポAIーCIII遺伝子のSstI多型の解析を集団検診受診者1,382名について行った。さらにアポB遺伝子のVNTR(variable number of tandem repeats)多型の解析法を検討した。
アポB Xbal多型に関しては、白人でgenotype間に出現頻度の差がないことが報告されているが、日本人では大多数の者がX1X1であった(X1X1:0.903、X1X2:0.094、X2X2:0.003)。血清脂質との関連性については、有意ではないがX1alleleを持つ者にトリグリセリド(TG)が高くなる傾向がみられた。HegeleらはX1alleleを持つ者が虚血性心疾患になりやすいと報告しており、非常に興味深い結果が得られた。
アポB Sp多型の出現頻度についても、日本人では偏りがみられ、I/I:0.688,I/D:0.285、D/D:0.027であった。血清脂質との関連性については、XbaI多型と同様に出現頻度の高いI alleleを持つ者にTGが高くなる傾向がみられた。Xuらの報告とも一致し、遺伝素因的には、日本人は心臓病になりやすい人種であることが推測される。次年度には、haplotypeの解析や、食事などの環境要因を考慮した疫学的検討を行い、結論を出したいと考えている。
アポAIーCIII SstI多型の出現頻度は、アポBの多型とは逆に、白人で報告されているほどの偏りはなかった(白人;S1:0.91/S2:0.09、日本人;S1:0.64/S2:0.36)。血清脂質については、genotype間で全く差がなく、心筋梗塞患者にS2alleleを持つ者が多いという白人での報告の裏付けとなるような結果は得られなかった。
アポB VNTR多型の解析法については、現在のところ確立するまでには至らなかった。繰り返し配列が存在するため非特異的な増幅が起こり、PCRの条件設定に苦労している段階である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池本 真二,田中 平三,他: "アポB signal peptide部位遺伝子多型と血清脂質レベルとの関連性について" 動脈硬化. 19(5). 450-450 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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