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1990 年度 実績報告書

筋芽細胞移植による遺伝性筋疾患治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454249
研究機関(財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

高木 昭夫  冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (20010142)

研究分担者 渡辺 知司  冲中記念成人病研究所, 研究員
紫芝 良昌  冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (00072596)
井田 雅祥  冲中記念成人病研究所, 研究員
小島 進  冲中記念成人病研究所, 研究員 (10183336)
黒岩 義之  冲中記念成人病研究所, 研究員 (40135249)
キーワード筋ジストロフィ- / ジストロフィン / mdxマウス / 筋芽細胞 / 移植
研究概要

筋芽細胞移植による遺伝性筋疾患治療のモデルとして、mdxマウスをとり上げた。対照(B10)マウスの培養筋芽細胞をrecipientであるmdxマウス下肢筋に注入し、その移植効果を評価することを目的とした。初年度は基礎的検討および予備実験を行った。
〈材料および方法〉5日齢のB10マウスの下肢筋により分離細胞培養を行い更にsubculture7日目で筋芽細胞浮遊液(3.8×10^6/ml)を作製した。この0.5mlをmdxマウス前脛骨筋内に数ケ所に分けて注入した。2ケ月後前脛骨筋を採取して、組織学的および免疫組織学的検討を行った。mdxの筋肉におけるジストロフィン発現を第1の指標とした。抗ジストロフィン抗体として4ー4C5(モノクロ-ン,富士レビオ)とkinkelより提供されたポリクロ-ン(AIC)抗体を使用した。
〈結果〉mdxの被移植筋および対照筋の組織学的・免疫組織化学的検討を行った。被移植筋では注射針侵入部位に沿って壊死巣がみられた。注入細胞は小径線維のculsterをなして存在した。ジストロフィン発現を分析するため抗体の比較を行った。モノクロ-ン(4ー4C5)抗体の場合は、2次抗体に対する交叉反応のため本研究には使用できないと考えられた。現在AICによる分析が進行中である。
〈考察と結語〉mdxの筋芽細胞移植による実験的治療に関しては既に若干の問題が指摘されている。拒絶反応、移植後ジストロフィンが数パ-セントの筋線維で発現されるにすぎない点などである。これらの問題は本法の臨床的応用の前に解決されねばならない。今後の計画として、1)拒断反応に関して、移植筋におけるMHC抗原の分析、2)in vitroにおけるmdxとB10筋芽細胞の融合実験、3)筋衛星細胞の調製とその移植を考慮している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 井田 雅祥ほか: "mdxマウスに筋芽細胞移植による組織学的な効果について" 虎の門病院研究報告店(1990年度).

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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