研究概要 |
IP4は細胞外よりカルシュウムの細胞内へ取り込みを促進させることが報告されており、心筋における、これら受容体刺激-PLCの活性化-IP3の遊離-IP3キナーゼの活性化-細胞内カルシュウム増加の細胞内情報伝達機構が細胞の生命維持および、活性化に重要な役割を果たすものと考えられる。よってIP3,IP4はカルシュウム遊離を導く重要なsecond messengerであるといえる。IP3の定量法は確立されつつあるが、しかし細胞内情報伝達系での細胞内IP4の定量法は確立されていなく、アイソトープラベルでの動態変化を見るといった方法で変化を測定している現状である。本研究計画では、IP4のアッセイ法を確立することにより、簡便かつ迅速にホルモンや生理的刺激によるIP4量変化を定量的に捕らえて、生命現象ににおける役割を明らかにすることを意図している。更に各種病態でのIP4の変化を測定することで、各種疾患の診断を含む臨床応用を目指す。 本年度は血管平滑筋細胞、内皮細胞および心筋細胞にて細胞内カルシウムを種々の条件下にて測定したまたその時のIP4をアイソトープラベルのイノシトールリン酸を用いて測定した。また心筋肥大モデルSHRにおけるIP3刺激による細胞内カルシウム濃度の変化をWKY心と比較し、SHR心より得た細胞の方がIP3にたいする反応が強い事が判明した。
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