研究分担者 |
宮田 茂樹 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20239411)
西久保 敏也 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20208169)
西村 拓也 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (00192253)
嶋 緑倫 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30162663)
藤村 吉博 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (80118033)
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研究概要 |
1.フォンウイルブランド病(vWD)のフォンウィルブランド因子(vWF)蛋白構造の解析 (1)vWF抗原量の測定:Gplbに対するモノクロ-ナル抗体NMCー4およびvWFーsubunit C末を認識するモノクロ-ナル抗体40ー1ならびに2ー2ー9を用いてTypeI,IIA,及びIIB病型のvWF抗原量を測定し,これら病型の構造と機能について検討した. (2)vWD Normandy variantの検索:ヒト血漿サンプル中のvWFを抗vWFモノクロ-ナル抗体に結合せしめ固相化し洗浄後,純化第VIII因子(F・VIII)を添加し,血漿サンプル中のvWFの第VIII因子(F・VIII)に対する結合能を検討する方法により女性血友病Aと診断されていた症例はF.VIII結合能が欠如する,フォンウィルブランド病(vWD)の新亜型(Normandy variant)と診断した(本邦第一例). 2.vWDの遺伝子解析 (1)vWD Normandy variantにおける遺伝子解析:vWFにおける第VIII因子結合部位と考えられているアミノ酸残基1ー272番を中心にPCR増幅,プラスミドクロ-ニング,ダイデオキシ法を用いて塩基配列解析をおこないアミノ酸残基1ー132番まで塩基配列解析したところで2446C→T(Arg53→Trp),2555G→T(Arg89→Gln)の各変異を見出した. (2)vWD TypeIIIC症例における遺伝子解析:上記と同様の方法にてTypeIIA,IIB症例においてmutationが同定,報告されているA1,A2ドメインをコ-ドするエキソン28を中心に塩基配列を解析したが,アミノ酸残基476ー652,790ー919の領域ではmutationは見出しえなかった.現在エキソン27について検索中である.
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