研究課題/領域番号 |
02454276
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
小祝 修 愛知県がんセンター, 研究所・生化学部, 主任研究員 (50132923)
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研究分担者 |
多田 万里子 愛知県がんセンター, 研究員・生化学部, 室長 (90073113)
中村 晋武 愛知県がんセンター, 研究所・分子生物, 室長 (30109938)
中洲 章 愛知県がんセンター, 研究所・分子生物, 研究員 (50198107)
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研究概要 |
タ-ミナルトランスフェラ-ゼ(TdT)遺伝子のin vivoにおける発現機構を解明するためにトランスジェニックマウスを用いての解析を行なっている。まずゲノムTdT遺伝子の解析に基づき、本遺伝子はキャップ上流域とその下流域(1000bp)が発現に関与している可能性を、TdT遺伝子そのものをリポ-タ-するプラスミドを構築した後、COS細胞で発現させることによって明らかにした。この可能性をさらにin vitroでの詳細な実験によって確めるために、このDNA領域をエキソヌクレア-ゼBal31で短いDNA断片に消化し、得られたDNAをCAT遺伝子の上流に連結したプラスミドを構築した。このプラスミドをCOS細胞を含む種々の培養細胞に導入発現させ、より詳細なTdT遺伝子発現の解析を進めている。一方、トランスジェニックマウス作成のためのプラスミドの構築を同時に行い、マウスTdTをすべての組織で発現させるためのプラスミド(pHSE3')を完成させた。プロモ-タ-として各組織での恒常的発現が確かめられているHー2K遺伝子プロモ-タ-,エンハンサ-はIgエンハンサ-を用いた。TdT発現解析用のプラスミド作成を現在行っており、リポ-タ蛋白質としてβーガラクトシダ-ゼを選択し、作成の最終段階に入っている。相同的組換えによるTdT遺伝子の特異的破壊によってTdTの生理機能を直接的に証明するためのプラスミドも構築した。マウスゲノムTdT遺伝子のエクソンイントロン構造を部分的に決定し、第3エクソンのAvaI部位に指標となるNeo遺伝子を組み入れたプラスミドを作成した。現在、ES細胞へトランスフェクションして相同的組換えによるTdT遺伝子の特異的破壊を行っている。
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