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1991 年度 実績報告書

肝MRIの造影剤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454282
研究機関筑波大学

研究代表者

板井 悠二  筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30010268)

研究分担者 大友 邦  山梨医科大学, 助教授 (80126010)
キーワードMRI / 肝臓 / 造影剤
研究概要

臨床研究:GdーDTPA(MRI)と水溶性ヨ-ド造影剤(CT)を肝に応用した時、前者の利点と後者との相違点につきひきつづき検討した。当施設で利用できるパルスシ-クエンスに新にスナップショット インバ-ジョンリカバリ-法が加わり、2秒の高速スキャンが可能となった。しかしスキャンレベルを変えるインクレメンタ-ル方式ではスキャインタ-バル時間はなくとれるが、同一レベル繰り返えしのシングルレベルダイナミック方式ではスキャンインタ-バル時間が大で現在のCTの早さに追いついていない。少数例であるが高血流腫瘍の検出にはCTに比べ向上は認められなかった。シングルレベルダイナミックMRも上記のスキャンインタ-バル時間が大きく、空間分解能も劣り、少数枚の複数レベルに変えることによりCTに対しいささかの利点が認められた。目的(腫瘍検出、性状診断)に応じた造影剤の投与法(量、スピ-ド)の更なる検討が必要である。
造影剤投与後数分以降に行う遅発スキャンでは間質腔に分布する造影剤が強調され、多量投与可能なGdーDTPAの利点が当初より予想されていたが、逆に小肝細胞癌も全域農染する率が高まり、小海綿状血管との鑑別が不能となるものが増える。検査の目的、対象病変の大きさで投与量を考慮する必要もある。
肝癌治療後の評価に果す造影剤の役割をTAI、放射線照射例で検討しているが、後者において早期より濃染する中央部とゆっくり染まる周辺部にわかれる例があり、その本態を検討中である。
動物実験:DABを用いて、肝障害より続発発癌するラットの作製がようやく軌道に乗り出したが、まだ造影剤を投与するに至らない。腫瘍検出能(大きさ、分化度)のみならず磁化率変化による見かけ上の病変縮小につき検討する。ウッドチャックは両人とも施設がかわり使用不能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 坂井 悠二ほか: "GdーDTPA造影MRI" 日本臨床. 49. 1826-1831 (1991)

  • [文献書誌] 板井 悠二,大友 邦: "肝MRI造影剤に関する研究" Innervision. 6. 7-8 (1991)

  • [文献書誌] Okada Y,Itai Y,Ohtomo K,et al: "MR differentiation of hepatic haemangioma and hepatocellular carcinoma:value of delagedーphase GdーDTPA enhanced images" RoFo. 154. 621-627 (1991)

  • [文献書誌] Okuda K,Tobe T,Kitagawa T edited,Itai Y.: "In Early detection and treatment of liver cancer MRI diagnosis of liver cancer" Japan Scientific Societies Press.Taylor&Francis Ltd., 228(115-127) (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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