研究課題/領域番号 |
02454283
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 宗治 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80013829)
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研究分担者 |
山崎 悦夫 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20220303)
山田 一郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90182518)
松原 升 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40014120)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 磁気共鳴イメ-ジング(MRI) / MRI用造影剤 / MRI用造影剤の毒性 / 姉妹染色分体交換に及ぼす影響 |
研究概要 |
磁気共鳴イメ-ジング(MRI)にはいろいろな撮像法(スピン・エコ-法、傾斜磁場エコ-法など)がある。それらの信号強度式より、いろいろな繰返し時間およびエコ-時間における信号強度と組織のTIおよびT2との関係を求め、常磁性MRI用造影剤(GdーDTPAジメグルミン)を使用する際の最適条件を求め、臨床的にその結果を確認した。また、磁場、ラジオ波およびMRI用造影剤(GdーDTPA)の末梢血中リンパ球における姉妹染色分体交換(SCE)に及ぼす影響を検討した。磁場1.5Tに30分または60分さらした場合、磁場1.5に加えてラジオ波(63.86MHz)を曝射した場合のSCEの頻度をしらべた。結果として各群間に統計的有意差を認めなかった。 GdーDTPAの影響をしらべるために、ガトペンテト酸ジメグルミンを3種の濃度(1.25,12.5および125μmol/ml)にして添加したところ、125μmol/mlと濃度が高い場合、また1.25と低い場合でも磁場とラジオ波が附加された場合には、SCEの頻度が統計的有意に高くなっていた。ただし、臨床的常用濃度レベルにおいては上昇を認め無かった。 臨床的にはGdーDTPAを使用する場合の至適撮像条件の決定や、ダイナミックスキャンを用いることによる診断能の向上に関する検討、更にMRアンジオグラフィにGdーDTPAを併用し血管系と病巣を同時に描出する方法などを開発中である。現在、同様な検討を新しく開発されている中性ガドリニウム錯体(非イオン化GdーDTPA)についても行なっている。
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