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1992 年度 実績報告書

膵内分泌腫瘍の診療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454315
研究機関京都大学

研究代表者

今村 正之  京都大学, 医学部, 教授 (00108995)

研究分担者 高橋 清之  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70026847)
キーワードガストリノーマ / インスリノーマ / グルカゴノーマ / 選択的動脈内カルシウム注入法 / Ca^<++> / セクレチン / 局在診断法 / 膵内分泌腫瘍
研究概要

本年はガストリノーマ患者の切除術は1例のみで計4例の凍結標本を集めた。11pの遺伝子のLOHを調ベつつある。ラットの膵ラ島を分離してCaイオンとセクレチンとインターフェロンαでの刺激効果を調べたが、Caイオンでインスリンとグルカゴンは有意な分泌光進を認めた。セクレチンではインスリンも分泌されたが、グルカゴン分泌元進が著明で、これは新知見である。インターフェロンαでの刺激効果は不安定であった。ヒト正常ラ島の分離は、差分分離法を確立できなかった。
膵内分泌腫瘍患者として、グルカゴノーマ、インスリノーマが各々1名と2名入院して切除術を施行した。これらの患者でCaイオンによる局在診断法(選択的動脈内セクレチン注入法)が有力であった。メチレンブルーによる染色は、血管造影〓を自由に使用できなかったため延期せざるを得なかった。
日本での膵内分泌腫瘍報告例をまとめているが、特にガストリノーマに関してMEN-I型以外の114名(1980年以後の報告例)を分折し膵ガストリノーマと十二指腸ガストリノーマの発生細胞の違いを推測して病理学的遺伝学的研究も進めているが、外国で発表し論文として発表し反響があった。現在MEN-I型の内分泌腫瘍の性格が、十二指腸と膵の腫瘍で異なり、極めて興味深いことにガストノーマは十二指腸の内に発生していることを明らかにしつつある。ガストリンmRNAで〓〓する予定である。
ヒト胎児のガストリンmRNAの分析をしているが正常ガストリンRNAと異なるバンドが出現してきて、まだ発表できる段階にない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] M.IMAMURA ら: "Clinicopathological characteristics of Duodenal gastrinomas" World Journal of Surgery. 16. 703-710 (1992)

  • [文献書誌] Y.Hattori ら: "Gastrin release from normal antral G cells stimulated by secretin" American Journal of Gastroenterology. 87. 195-200 (1992)

  • [文献書誌] Y.Seino ら: "Abnormal facilitative glucose transporter gene expression in human is let all tumors" Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism. 76. 75-78 (1993)

  • [文献書誌] 今村正之 ら: "多発性ガストリノーマ根治術のための新しい診断法SASIテストの成績と評価" 医学のあゆみ. 160. 992-992 (1992)

  • [文献書誌] 今村正之 ら: "Zollinger-Ellison症候群に対するミクロガストリノーマ根治的切除術" 手術. (1993)

  • [文献書誌] 上田幹子ら: "選択的動脈内セクレチン注入法にて局在診断しえた十二指腸ガストリノーマの根治的切除例" 日本消化器外科学会雑誌. (1993)

  • [文献書誌] 今村正之 ら: "超音波消化器学 膵臓ラ島腫瘍" 南江堂, (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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