研究概要 |
われわれは既に肺および食道扁平上皮癌に高率に反応し、また肺腺癌、大細胞癌とも反応性を認めるヒト型モノクロ-ナル抗体(4G12)の作製に成功したが,このモノクロ-ナル抗体を用いて腫瘍イメ-ジングを行なったが、肺癌では未だ明らかな腫瘍集積性を認めず、また抗腫瘍効果も認めていない。4G12モノクロ-ナル抗体に対する抗イヂオタイプ・モノクロ-ナル抗体を作製を試みている.現在マウスを4G12モノクロ-ナル抗体で免疫し、その脾細胞とマウス・ミエロ-マ細胞(P3U1)を融合する細胞融合法により、ヒト型肺癌関連モノルロ-ナル抗体に対する抗イヂオタイプ・モノクロ-ナル抗体の作製を行なっているところであるが,マウス脾細胞中には4G12抗体に対する抗体を作製している細胞は確認している。しかし,現在4G12モノクロ-ナル抗体に対する抗イヂオタイプ抗体として確立したものは残念ながら得られていないのが現状である.4G12モノクロ-ナル抗体の抗原性とも関連し、新しい抗イヂオタイプ抗体作製用のモノクロ-ナル抗体の作製が必要となる可能性もあり、早急に結論を出したいと考えている。
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