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1991 年度 実績報告書

抗イディオタイプ・モノクロ-ナル抗体による肺非小細胞癌の診断と治療に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 02454324
研究機関千葉大学

研究代表者

藤沢 武彦  千葉大学, 医学部, 助教授 (80110328)

研究分担者 柿沢 公孝  千葉大学, 医学部, 医員
深沢 敏男  千葉大学, 医学部, 医員
山口 豊  千葉大学, 医学部, 教授 (80009448)
キーワードモノクロ-ナル抗体 / 肺癌 / 免疫療法 / 細胞融合法 / 免疫賦汚
研究概要

近年における細胞工学的手法の目覚しい進歩によりモノクロ-ナル抗体の作製も可能となり、われわれは既に肺および食道扁平上皮癌に高率に反応し、また肺腺癌、大細胞癌とも反応性を認めるヒト型モノクロ-ナル抗体(4G12)の作製に本学免疫学教室谷口教授との共同研究で成功した。本研究は4G12モノクロ-ナル抗体の抗原結合部に対する抗体で腫瘍抗原類似構造をもつ抗イディオタイプ・モノクロ-ナル抗体を作製し、これを抗原として肺非小細胞癌の特異的活動性免疫に基ずいた診断と治療の検討を行なおうとするものである。また肺癌患者のHLA抗原と免疫反応性の解析を行ない、治療法の選択の可能性につき検討を行った。
現在マウスを4G12モノクロ-ナル抗体で免疫し、その脾細胞とマウス・ミエロ-マ細胞(P3U1)を融合する細胞融合法により、ヒト型肺癌関連モノクロ-ナル抗体に対する抗イヂオタイプ・モノルロ-ナル抗体の作製を行なっているところである。マウス脾細胞中には4G12モノク-ナル抗体に対する抗体を産生している細胞が存在していることは確認している。購入したCO_2インキュベ-タ-はモノクロ-ナル抗体の作製に用いており、また組織培養液等も同様の目的に用いている。現在4G12モノクロ-ナル抗体に対する抗イヂオタイプ抗体として確立したものを選別している段階である。肺癌の免疫学的解析の1つとして老化と免疫能に関する検討で、高齢者では特に免疫賦活が外科治療成績向上に極めて有効であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤沢 武彦 他: "老年者肺癌の特異性と対策ー特に外科治療の進歩と限界" 日本胸部疾患学会雑誌. (1992)

  • [文献書誌] 藤沢 武彦 他: "肺癌の加齢に伴う免疫能の低下と免疫賦活の意義" 肺癌. 31. 676 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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