研究課題/領域番号 |
02454331
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
許 俊鋭 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30153232)
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研究分担者 |
松村 誠 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40190508)
尾本 良三 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80112647)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 経食道心エコ-図 / 心エコ-図 / 心臓モニタ- / 開心術 / 術中モニタ- / 術後モニタ- / 小児心エコ-図 / 小児用経食道超音波探触子 |
研究概要 |
(1)持続留置用のサイズの小さな経食道ドプラ断層探触子の開発 持続留置用経食道ドプラ断層探触子の開発を目的とし、今日臨床で用いられている市販のNasogastric tube(フジシステムズ10号:太さ7mm)と同じサイズの経食道探触子の製作を試み、5MHz・24素子を持つ径6.8mmの横断面用経食道探触子、同じサイズで32素子を持つ縦断面用経食道探触子、及び同じサイズでそれぞれ24素子の横断面用・縦断面用の2つのtransducerをもつbiーplane経食道探触子の3つの経食道探触子を開発した。これらの探触子の発生温度・漏れ電流・音響パワ-は従来の基準を満たし手いることを確認した後、心臓外科手術モニタ-として小児先天性心疾患35例に用い、手術近接期の心機能モニタ-としての経食道心エコ-図の臨床的意義と安全性に関して検討を加え、当初の目標が達成されていることを確認した。 (2)持続心臓図モニタ-経食道探触子の改良 小児用Biーplane探触子を改良し心機能の持続モニタ-用経食道探触子として必要な条件を検討した。(1)探触子のコントロ-ラ-部分をなくし形態を単純化した。更に食道内膜面に良好な接触を得て良い超音波画像を得るために、探触子先端部を改良しコントロ-ラ-部分を持たずとも食道壁との密着をよくすると同時に心臓を観察するのに適した断層が得られるように探触子先端背面に小バル-ンを設け、空気の注入により先端角度の調節を簡単に出来るようにした。(2)試作探触子の長時間使用による物理的安全性(漏れ電流、発生熱など)を確保するため、この探触子にかぶせるコンド-ム様のディスポ-ザブルで滅菌したカバ-シ-スを薄いゴム膜により作成した。現在、試作探触子を開心術症例に用い体外循環下及び術後集中治療室における持続心臓図モニタ-としての診断的有用性と安全性に関して検討を加えている。
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