• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

高位中枢脊髄刺激による脊髄機能モニタリングの有用性とその安全性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454346
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

玉置 哲也  和歌山県立医科大学, 整形外科, 教授 (30009592)

研究分担者 江川 弘光  和歌山県立医科大学, 整形外科, 助手 (80223634)
寺尾 賢秀  和歌山県立医科大学, 整形外科, 助手 (80163898)
キーワード脊髄誘発電位 / 脊髄モニタリング / 大脳電気刺激 / 大脳磁気刺激
研究概要

本年度の研究は、次の三項目について行った。
それらは1、高位中枢電気あるいは磁気刺激による脊髄誘発電位の各種脊髄障害に対する反応、2、サル連合記憶(条件反射)に対する磁気刺激の影響、3、電気ならびに磁気刺激の脳血流に及ぼす影響の観察である。
1、高位中枢刺激による下行性脊髄誘発電位の各種脊髄障害(脊髄全体に対する圧迫、虚血、伸展)に対する反応を従来より行われている脊髄刺激、脊髄記録電位との対比において比較観察を行った。まず電気刺激による電位についてはネコ34匹を用いて比較実験を行ったところ、脊髄全体に障害が加わる場合には、上位中枢刺激と脊髄刺激による両者の電位間には反応に差は認められず、障害を敏感に反応して変化した。しかし、脊髄に前方あるいは後方の部分的な障害を加えた場合には当然期待されることながら上位中枢刺激は脊髄前方障害を反映した。磁気刺激と電気刺激の差についてはサル(2匹)を用いて実験を行ったが、ネコにおける所見とほゞ同様の所見が得られた。
2、サル連合記憶の訓練を3匹を用いて開始した。しかし、1匹のみがよく学習することが出来、実験を行うことが出来た。現在までの結果では連続20回の磁気刺激では長期記憶には異常は認められていない。
3、レ-ザ-血流計を用いて、電気刺激、磁気刺激を加えた際のネコ脳表面血流の変化を観察したところ磁気刺激によっては、脳表面血流に全く変化は認められなかった。しかし、電気刺激では著明な血流の増加が観察された。この現象の臨床的な意味については充分な検討を行うべきであると考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松浦 伸一: "各種脊髄侵襲に対する脊髄誘発電位の反応に関する研究" 和歌山医学. 第42巻. (1991)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi