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1990 年度 実績報告書

緊急心肺バイパスを用いた心・肺・脳蘇生法の基礎的研究ならびに臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 02454359
研究機関熊本大学

研究代表者

加納 龍彦  熊本大学, 医学部附属病院, 助教授 (50040605)

研究分担者 坂本 正克  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70196103)
定永 道明  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (60221280)
橋口 清明  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (10180811)
キーワード心,肺,脳蘇生 / 緊急心肺バイパス / 経皮カニュ-ラ / 移動式人工心肺装置 / バイオポンプ
研究概要

研究計画(研究1〜5)に対する本年度の実績,ならびに次年度以降の研究展開は下記のごとくである。
1.経皮挿入型の脱血,送血カニュ-レの開発:
セルジンガ-法を用いて大腿動脈,静脈から穿刺,挿入する送血,脱血カニュ-レが国内,国外のメ-カ-から相次いで市販された。動物やヒトに実際に使用し,それらのカニュ-レの性能をテストすると同時に,メ-カ-と共同で本研究に適するように改良を重ねている。
2.移動容易なポ-タブル心肺装置の開発:
バイオポンプコントロ-ラ,小型模型肺,小型熱交換器,バッテリ-,酸素ボンベ,酸素ブレンダ-,点滴スタンド,モニタ-台,記録台,道具入れなどを搭載した移動容易なポ-タブル心肺バイパス装置を作成した。
3.緊急心肺バイパスの有用性を示す動物実験:
雑種成犬27頭を使用し,15分間心肺機能を停止させたあと,心肺バイパスを運用し,蘇生過程での局所脳血流,脳波,心拍出量,血液ガス,血糖,乳酸などの推移を観察する一方,outcome studyを行い神経学的機能を評価した。心肺バイパスを開始すると,いまだ心拍再開ならぬうちから局所脳血流の回復,安定をみた。6頭のoutcome studyでは,起き上がり,吠え,ミルクを摂取できるまで回復するものがあった。
4.緊急心肺バイパスの臨床応用:
予定心臓手術患者を対象にカニュ-レ挿入法,人工心肺セットアップの習練に努めている。適当な症例に遭遇すれば,いつでも運用できる段階にある。
5.脳虚血後昏睡患者の脳機能評価:
心停止蘇生後の患者を対象に各種誘発電位を用いた検査を行い,予後との関連をみている。なかでも誘発脳波が機能診断に最も適していることがわかった。現在、自律神経系の回復度を客観的に捉えるることを試みている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 芦村 浩一: "緊急心肺バイパスを用いた心,肺,脳蘇生(1)移動型簡易人工心肺装置" 麻酔.

  • [文献書誌] 定永 道明: "緊急心肺バイパスを用いた心,肺,脳蘇生(2)血液,生化学の変化" 麻酔.

  • [文献書誌] 橋口 清明: "緊急心肺バイパスを用いた心,肺,脳蘇生(3)局所脳血流の変化" 麻酔.

  • [文献書誌] 橋口 清明: "緊急心肺バイパスを用いた心,肺,脳蘇生(4)outcome study" 麻酔.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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