• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

脳内各種伝達物質による全身麻酔作用機序解明へのアプロ-チ

研究課題

研究課題/領域番号 02454363
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

谷藤 泰正  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (00056847)

研究分担者 宮野 和子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90209924)
影嶋 和幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80185727)
三島 仁  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70181873)
キーワード線条体 / ドパミン / 吸入麻酔薬 / 神経伝達物質 / MAC / マイクロダイアリシス法
研究概要

I.ラット線条体へのド-パミン投与によるMACへの影響
われわれは,前年ハロセンを用い麻酔深度による線条体ド-パミン,ノルエピネフィリン,セロトニンの影響を検討し,麻酔深度により,線条体ド-パミンが増加することを発見した。今回は更に麻酔作用機序と線条体ド-パミンとの関係を検索する目的でマイクロダイアリシス法により,ド-パミンを直接線条体内に投与しMACの影響を検討した。SD雄性ラットの各MACをtail clamp法により測定,1週間後にマイクロダイアリシス法により,ド-パミン6〜8pmol,及び60〜180pmolの二段階に分け投与しMACを測定した。対照値のMACは,0.94±0.13%,少量投与で0.93±0.07%と変化はなかっが,多量投与では0.68±0.13%と約28%有意に低下した。
II.加齢によるMACの変化と線条体ド-パミンの変化
加齢によりMAC低下を示すFisher344ラットを対象に,MAC及びマイクロダイアリシス法により線条体ド-パミンを測定した。生後2ケ月,5ケ月のMACは各々1.00±0.04%,0.96±0.03と差はなかったが18ケ月では0.78±0.11と有意に低下した。一方,線条体ド-パミンも,2ケ月,5ケ月に比べ18ケ月で有意に増加した。
III.老化による脳内各神経伝達物質への影響
先迷のMACに有意差がみられたFisher344ラットを用い,生後2ケ月と24ケ月のラットの脳7ケ所(線条体,海馬,視床下部,中脳,小脳,延髄,皮質)に分け,ホモジナイズしてノルエピネフィリン,ド-パミン,セロトニンを測定した。ド-パミン,ノルエピネフィリンには,各部分での差はみられなかったが,セロトニンで視床下部,中脳に有意の差がみられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 谷藤 泰正: "MACと年齢" 麻酔と蘇生. 27. 301-304 (1991)

  • [文献書誌] 宮野 和子: "各種揮発性麻酔薬と線条体内ド-パミン" 麻酔と蘇生. 27. 319-320 (1991)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi