研究概要 |
1単純ヘルペスウイルス(HSV)のPCR法によるDNA検出 PCRに用いたプライマ-は.HSVー1ではBamH1のBフラグメントの5'端の31base上流から12baseまでの20baseと同じく5'端から212base下流から193base下流の相補鎖20baseを使用した。HSVー2では.aシ-ケンスの5'端からのbase下流から28base下流までの20baseと同じく5'端から221base下流から202base下流までの相補鎖20baseを使用した。 PCR反応は,HSVー1では,92°C1分,60°C1分,72°C2分で30サイクル行った後,72°C5分の反応を行った。HSVー2では,93°C1分,65°C1分,73°C1分で30サイクル行った後73°C5分の反応を行った。これらの反応液を4%アガロ-スで電気泳動を行い,これをサザンハイブリダイゼ-ションにかけて同定した。 性器ヘルペスより分離して,螢光標識マウスモノクロ-ナル抗体にて,同定と型の決定を行った単純ヘルペスウイルス1型30株,2型50株を用いて方法の評価を行った。PCR法による結果は,全べて一致し,本法で用いたプライマ-が妥当であることが確認された。 次年度は.この方法を臨床検体に応用する予定である。 2.ヒトパピロ-マウイルス(HPV)のPCR法によるDNA検出 性器に感染する6つの型のHPVのL1領域を比較検討し、これらに共通する塩基配列をプライマ-としてHPVーDNAの検出を行った。このプライマ-は,9つの型のHPVを検出することができた。制限酵素の切断パタ-ンによりこれらは識別が可能であった。光圭コシジロ-マでは.100%陽性であった。
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