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1991 年度 実績報告書

性器腫瘍細胞における性ステロイド誘導増殖因子の効果発現とその核内調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 02454387
研究機関岩手医科大学

研究代表者

西谷 厳  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70000958)

研究分担者 福島 明宗  岩手医科大学, 医学部, 助手 (20208937)
井筒 俊彦  岩手医科大学, 医学部, 講師 (00103739)
斉藤 怜  岩手医科大学, 医学部, 講師 (40128913)
キーワードステロイド関連腫瘍細胞 / DNA総量と塩基対 / Sodium butylate / 性ステロイド受容体 / Flow cyometry / 子宮内膜癌培養細胞
研究概要

Steroid hormonesの細胞増殖、分化にたいする効果発現には、それらのSteroid Receptor Statusが重要な関わりをもつ。ER、PgRいづれも陽性を示す子宮内膜癌培養細胞(Ishikawa 1980)とPgRのみ陽性の培養株(HEC_<-1> 1972)のEstradiolー17β(E_2)EGFへの応答能は、PgRではなくERの影響下で行われることを確かめたので、Ishikawa株にたいして有効濃度のE_2とMPAを添加し、no base total DNAに加えて、Aーt(adeninーThymin)、GーC(GuaninーCytocine)塩基対に分けて、蛍光多重染色し、UーVとArgonのdual laser励起によってcomputer連動multiーparameter FCMで解析した。(1)増殖曲線からE_2は生理的濃度で促進効果をもたらしたが、高濃度では抑制した。細胞周期からAーT、GーC塩基対をみるといづれも増加した。(2)増殖曲線からMPA効果をみると、高濃度で明らかな抑制持続を認めたが、生理的濃度では、むしろ増殖を促進した。AーT塩基対の変動を細胞周期からみると48時間後抑制効果が発現したが、GーC塩基対は、増加傾向を示した。しかし、E_2やPは、StoroidsとしてIigandにすぎず、second messengerとして他の増殖因子の関与が推定されるので、EGFおよびIGF_<-1>の影響を同様に検討した。(3)EGFは、IKの増殖を促進させたが、HEC_<-1>には影響しなかった。(4)IGF_<-1>は、どちらにも変化を与えなかった。(5)E_2とDGFを同時添加しても、EGF単独添加との間に有意の増殖促進を認めなかった。(6)P単独添加にたいしてPとEGFの同時併用効果は、増殖抑制を軽減した。そこで、IK細胞の過剰thymidineによるS期同調(187%)、Sodium nーbutylateによるG_<0+1>期同調(138%)を行い、no base total DNA量にたいし、AーTおよびGーC塩基対への効果をみると、no base total DNAおよびGーC塩基対には、SB除去前後で著しい変動を認めなかったのにたいし、AーT塩基対は、SBから解放されると著増し、強力なGene regulatorであることを確かめた。また同時にRNAや蛋白との相関も明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Satoshi Saito: "Flow Cytometric & Biochemical Analysis of DoseーDependent Effects of Sodium Butyrate on Human Endometrial Adenocarcinoma Cells" Cytometry. 12. 757-764 (1991)

  • [文献書誌] 西谷 厳: "子宮内膜癌細胞のgenotypeおよびphenotypeの同時計量解析" 産婦人科治療. 63. 486 (1991)

  • [文献書誌] 利部 輝雄: "卵巣癌の性格とリンパ系進展" Oncologia. 23. 56-57 (1990)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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