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1992 年度 実績報告書

ヒト前庭・半規管感覚細胞及び前庭神経終末の三次元的分布様式と微細構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02454393
研究機関東北大学

研究代表者

朴沢 孝治  東北大学, 医学部, 講師 (20199459)

キーワードヒト / 前庭神経 / 神経終末 / 電子顕微鏡 / 三次元構築
研究概要

初年度より問題となっていた、聴神経腫瘍摘出術中に平衡班、三半規管膨大部の感覚上皮を採取し、これを標本とすることによる種々のアーティファクト、組織の固点の不十分さは、今年度も克服することができなかった。前年度まで本研究の代表者であった〓本が移動により本研究より離れたこともあり、人標本に於いて、三次元構築を含めた微細な神経支配の解明を行う事は断念せざるを得なかった。そこで本年度は、モルモット前庭に於ける感覚細胞の神経支配をHRPを用いたトレーサー実験により明らかにすると共に、前庭神経に含まれる神経伝達物質、ニューロペプチドの分布を中心に研究を進めた。再に、耳鼻咽喉科領域の研究によく用いられる。モルモットのデータが人に応用できるか否かについて、より高等な猿の内耳に分布する神経支配とモルモットの神経支配を比較することにより検定した。
これまで末梢前庭器に分布する求心性神経は、神経杯を形成するI型と、II型神経に分類されてきたが、今回のトレーサー実験により、平衡斑中央部では、1つの神経が1ないし数個のI型有毛細胞を神経杯を形成して支配するが、辺緑部ではより多くのI型有毛細胞を支配するようになると共に、II型有毛細胞へも神経終末を送るのが被糸された。更にこのような辺緑部の神経にサブスタレRPが固定された。今後、本研究により整備された。コンピューターを始めとする形態学的解析機器によに更に詳細な前庭神経の支配用式の解明にせまる予定である。一方、猿に於いては、神経支配のより明らかな蝸才に於にても、モルモットとは異なるII型らせん神経部細胞に直接終末する遠心性神経の存在が明らかとなり、より高等な動物程、より複雑な神経回路が発達することが理解された。モルモットのデータを基礎とし、猿更には人の前庭神経支配の解明に向け、研究を継続する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hozawa,K et al: "Cholinergic and noradrenorgic neruous systems in the cynomolgus monkey cochlea" Acta Otolanyngol (Stockh). 110. 46-55 (1990)

  • [文献書誌] Hashimoto S et al: "Computer-aided three-dimensional reconstruction of the innor hair cells and their nerve endings in the guinea pig cochloa" Acta Otolanyngol (Stockh). 109. 228-234 (1990)

  • [文献書誌] 朴沢孝治: "内耳における交感神経分布" 耳鼻と臨床. 37. 1207-1211 (1991)

  • [文献書誌] 高坂知郎: "蝸牛の微細構造と音受客機構" Otology Japan. 1. 36-46 (1991)

  • [文献書誌] Koji Hozawa et al: "Catecholaminergic innervation in the vestibular labyrinth and bestibular nucleus of guinac P8" Acta otolaryngol (Stodch). (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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