研究課題/領域番号 |
02454407
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
宮田 幹夫 北里大学, 医学部, 教授 (30050438)
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研究分担者 |
奥 英弘 北里大学, 医学部, 助手 (90177163)
福島 一哉 北里大学, 医学部, 助手 (60199205)
難波 龍人 北里大学, 医学部, 講師 (70164514)
堀内 浩史 北里大学, 医学部, 助手 (80190239)
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キーワード | 花粉症 / 環境汚染物質 / 電磁波 / 食品色素 / 防虫剤 / 有機燐殺虫剤 / 有機塩素除草剤 / 食品保存剤 |
研究概要 |
順調に研究は進展した。以下に得られた結果を項目別に列挙する。 1.電磁波による影響。 テレビジョンブラウン管から発生する電磁波を実測すると高周波領域は規制通り非常に低いエネルギ-レベルしか発生していないが、低周波領域には比較的高エネルギ-が認められる。現在引き続き、電磁波発生装置を整備して、電磁波のアレルギ-性結膜炎に及ぼす影響を検討中である。 2.食品添加物の影響。 食品色素も低濃度で即時型アレルギ-反応を増強することが確認された。これはある程度予測されたことであった。この問題に関しては光線の関与を当然考慮せざる得ず、光線の増悪効果を検討中である。 問題は食品保存剤にも同様な増悪傾向が認められたことである。またその際高濃度ではむしろ増悪作用が弱いことが認められた。従来にも認められた細胞障害性が予想される高濃度での障害の弱さを確認した事ととなった。 3.室内大気汚染物質の影響。 家庭内で繁用されているパラジクロルベンゼンに著明なアレルギ-性結膜炎の増悪作用が確認された。現在定量的な実験が行えるよう、飼育室の整備に努めている。 4.分離マスト細胞を利用した実験系の確立。 ようやく緒に付けることが出来た。この方法の精度をさらに上げ、実験動物の使用数を減少せしめるよう努力中である。
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