研究課題/領域番号 |
02454410
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
水野 有武 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40056966)
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研究分担者 |
朝倉 正 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30138705)
佐野 雄太 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20206006)
松島 新吾 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10190456)
林 敬 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90221506)
HAYASHI T Jikei Univ.Sch. of Medicine Associate (29021506)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1994
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キーワード | 尿酸 / 脳虚血 / アクチン / チューブリン / 視神経切断 / 視遮断 / ラット新生仔 / in situhgbridization |
研究概要 |
視覚における動的な生化学的マーカーを捉えることを目的とした研究である。本来的には生理的に近い状件下でのマーカー捉えることを目標としたがかなり難しく、病的な状件下でのマーカーを数種類捉えた。その一つは網膜や視神経組織の中の尿酸で、いまゝで難しかった組織中の尿酸をHPLC法で測定可能となった。まずラッとを20分脳虚血し、血行を再開通すると、尿酸値の増加が虚血直後と再開通一時間後に認められた。二峰性の増加となるのは血行再開による酸素による害作用のためで、網膜より視神経の方が変化大きく、虚血に対してより脆弱であることを示した。もう一つはカエルの視神経切断実験でアクチンとチューブリンの遺伝子発現が一過性に増加することを見い出した。カエルの視神経は再生するので、再生への初期反応と思われた。しかし再生のないラットの視神経切断ではアクチンmRNAの増加はなられなかった。 光遮断による視覚中枢での生化学的マーカーの検索実験では、特製の暗箱飼育装置の中で妊娠ラットに仔を生ませ、そのラット仔に対して種々の光状件を与えた。12時間サイクルの明暗刺戟群をコントロールに、完全光遮断群、光遮断後一定時間の光刺戟群などである。そのぞれの状件下、取り出した脳は凍結切片としホルムアルデヒド固定後in situ hybridization法にてマーカーとなる物質のmRNaの発現を検出した。切片は大脳皮質第一次視覚野と外膝状件と含む部用を用いた。まずガン遺伝子c-fosを用いた。プローブDNAはPCR法により作製、精製した。しかしc-fosmRNAの発現は弱く、各群に有意の差を見い出せなかった。Junガン遺伝子でも同様であった。他に生物活性因子のBDNF,FGF,NT_3NGFのプロープは作製ずみなので今後研究を進めていく。
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