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1990 年度 実績報告書

体外免疫法による三叉神経節に対するモノクロナ-ル抗体の作製とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 02454415
研究機関大阪大学

研究代表者

赤井 三千男  大阪大学, 歯学部, 教授 (20028715)

研究分担者 松尾 三郎  大阪大学, 歯学部, 講師 (30144497)
脇坂 聡  大阪大学, 歯学部, 助教授 (40158598)
キーワード体外免疫法 / 三叉神経節 / モノクロナ-ル抗体
研究概要

三叉神経節のホモジェネ-トを抗原として体外免疫法を用いて作成したモノクロナ-ル抗体のうちで神経細胞の細胞質内にある顆粒状または小桿状の構造物にもっとも安定した反応を示す抗体を選び、この抗体を含む培養上清とこの上清より部分精製した抗体を用いて、神経組織(脊髄、脊髄後根神経節)や末梢組織(口唇、口蓋、舌の粘膜)に対する免疫染色性を調べた。いずれの神経組織でも三叉神経節の神経細胞と同じような、細胞内構造物(顆粒と小桿状構造)に陽性反応がみられた。脊髄では、その他に神経細胞の突起に向かって伸びている線維状の細胞内構造物にも陽性反応が見られた。しかし、神経線維は陰性であった。脊髄中心管の上衣細胞では、核の上部に陽性反応を認めた。口唇、口蓋や舌の粘膜上皮では顆粒細胞層に反応があリ、他の細胞層では反応を認めなかった。舌乳頭では味蕾内の一部の細胞に陽性反応あり、口唇の毛根では脂腺細胞の細胞質に反応を認めた。小口腔腺では、漿液腺の腺房細胞で反応を認めた。これらの反応においては、培養上清を用いたものよりも、部分精製した抗体を用いたものの方が非特異性反応が減少していた。これらの所見から、この抗体は細胞内での蛋白合成に関係する細胞内膜系内に含まれるある種の抗原を認識しているものと推察される。この抗原の微細構造内分布を明らかにするため、postーembedding法による間接法を用いて、電顕免疫組織化学的観察を三叉神経節と脊髄について行ってみた。それによると抗体の存在を示すcolloidal goldは、Golgi装置に親和性を示すことが推測されたが、組織損傷が甚だしいためまだ確証を得ていない。現在、抗原の分子量を同定するため、還元と非還元の二種の試料について、westarn blotting法を用いて調べている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤井 三千男: "モルモット三叉神経節に対するモノクロナ-ル抗体の作成とその応用" 歯科基礎医学会雑誌. 32(S). 208 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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