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1991 年度 実績報告書

骨代謝のサ-カディアンリズム発現機構に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454422
研究機関東北大学

研究代表者

篠田 壽  東北大学, 歯学部・歯科薬理学講座, 教授 (80014025)

研究分担者 平藤 雅彦  東北大学, 歯学部・歯科薬理学講座, 助手 (20142987)
小野寺 憲治  東北大学, 歯学部・歯科薬理学講座, 助手 (40133988)
遠藤 康男  東北大学, 歯学部・歯科薬理学講座, 講師 (50005039)
キーワードサ-カディアンリズム / 骨吸収 / 時間薬理学
研究概要

主としてラットを用いた実験的研究によって、骨代謝、特に骨吸収の過程にサ-カディアンリズムが存在することを直接証明した。実験の概要は以下の通りである。
妊娠マウスに ^<45>Caを注射し、その一日後胎児の前肢骨を採取した。これらの骨を72時間器官培養し、その間に培養液中に遊離してくる ^<45>Caの%releaseを計算し骨吸収活性を測定した。一方、100匹以上のラットを12時間ー12時間の規則的な明暗サイクルのもとで2週間以上飼育し、これらのラットを4時間おきに屠殺することによって一日の各時間帯における血清を得た。これらの血清を25%の割合で上記の骨器官養系の培養液に添加し、各前肢骨の72時間における骨吸収活性を測定した。その結果、血清を採取した時刻に大きく依存した、骨吸収活性の日内変動が観察できた。最小値と最大値の間には2倍程度の大きな違いがあり、骨吸収のサ-カディアンリズムの発現には液性因子の変動が大きな役割を果たしている可能性が示唆された。この未知の液性因子についてさらに検討した結果 (1)熱によって容易に失活する。(2)非透析性であり、恐らく蛋白性の巨大分子であること。(3)透析性因子の中には骨吸収抑制因子が存在している可能性があることなどが明らかとなった。次年度においてはさらにこれらの研究を伸展させるとともに、骨系細胞の基質合成能のサ-カディアンリズムについても明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hisashi Shinoda: "Diurnal rhythms of Calcium transter into bone,Calcium release from bome and bone resorbing activity in serum of rats." Amer.J.Physiol.in press.

  • [文献書誌] A.Togari: "Effect of HEBP on experimental osteoporosis imduced by ovariectomy in rats." Japan J.Pharmacol.56. 177-185 (1991)

  • [文献書誌] M.Hirafuji: "Plateletーleukocyte interaction in adhesion to endothelial cells induced by plateletーactirating factor in vitro." Brit.J.Pharmacol.103. 1333-1338 (1991)

  • [文献書誌] M.Hirafuji: "PAFーmediated platelet adhesion to endothelial cells induced by FMLPーStimulated leukocytes." J.Lipid Mediators. 4. 347-352 (1991)

  • [文献書誌] K.Onodera: "Pharmacological characterisfics of catalepsy induced by intraーcerebroventicular administration of histamine in mice." Agents and actions. 33. 134-146 (1991)

  • [文献書誌] Hisashi Shinoda: "Diurnal variations in the susceptibility of rats to elcatonin,bisphosphonates and sodium salicylate." Calcit Tiss.Int.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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