研究課題/領域番号 |
02454432
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 熈 北海道大学, 歯学部, 教授 (60001020)
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研究分担者 |
岩並 知敏 北海道大学, 歯学部, 助手 (70184893)
坂上 竜次 北海道大学, 歯学部, 助手 (50215612)
本郷 興人 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (80199562)
佃 宣和 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (10155351)
川浪 雅光 北海道大学, 歯学部, 助教授 (10133761)
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キーワード | 歯周疾患 / Bruxism / 睡眠中の顎運動 / EMG / 咬合性外傷 / Bruxism自宅記録装置 / Tースキャンシステム / 咬合接触 |
研究概要 |
本年度は歯周病患者のBruxismと咬合性外傷、歯周組織破壊の実態を明確にする目的で研究を進め、次の成果が得られた。 (1)睡眠中の顎運動を記録できる装置を試作し、Bruxismの自覚者と無自覚者について、顎運動、咬筋活動、咬合接触状態、咬合接触音を記録し分析した結果、BruxismをAタイプ(grindingに相当)、Bタイプ(clenchingに相当)、Cタイプ(A、Bタイプ以外)に分類でき、Bruxism自覚者はAタイプ、無自覚者はBタイプの出現率が高く、この差が自覚の有無と関係していると思われた。さらに各被験者のA、B、Cタイプの出現率は、毎日ほぼ同じ傾向にあり、各人の個性的なパタ-ンがあることが示唆された。 (2)すでに開発した患者が自宅で睡眠中の咬筋活動・歯の接触振動・grinding音を記録し、分析するシステムの改良を行いディスポ-ザブルのシ-ル型電極と発光ダイオ-ド表示のモニタ-装置の使用により正確な記録が可能となった。 (3)Bruxismによって生じる咬合性外傷と炎症とが合併した場合の歯周組織の破壊と進行を明らかにするために、カニクイザル2頭の臼歯を4群にわけ、実験的に炎症と咬合性外傷を引き起こし、14週と28週間、臨床的ならびに病理組織学的に観察した結果、歯周組織の炎症がある程度進行して炎症性細胞が歯間水平線維中に浸潤し、線維が消失している状態に、咬合性外傷が合併すると、炎症はより著明となり、歯槽骨の吸収とアタッチメントロスが急速に進行し、高度の歯周炎となることが明らかとなった。 (4)Bruxismの原因となる早期接触などを客観的に診査する目的で、Tースキャンシステムの使用を歯周病患者で検討した結果、センサ-を咬んだ場合には咬合接触が不安定で誤差が生じやすい、咬合力の弱い者では咬合接触が表示されない、動揺歯では咬合接触を正確に判定できないなどの問題があり、改良を必要とすることが明らかとなった。
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