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1990 年度 実績報告書

歯周炎関連菌産生物のヒト線維芽細胞に対する影響について

研究課題

研究課題/領域番号 02454441
研究機関鹿児島大学

研究代表者

末田 武  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30013890)

研究分担者 立石 基高  鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助手 (00217001)
田方 みどり  鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助手 (50207148)
瀬戸口 尚志  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60206646)
キーワード歯肉線維芽細胞 / 歯根膜線維芽細胞 / LPS / Bacteroides gingivalis / Bacteroides intermedius
研究概要

歯肉および歯根膜由来の線維芽細胞を用い、この細胞に対する歯周炎関連菌由来のLipopolysaccharide(LPS)の影響を調べる目的で本研究を行っている.LPSを産生する歯周病関連菌の種類には数種のものがあるが、その中よりBacteroides gingivalisとBacteroides intermediusを選び本研究に用いることとした.高度に進行した成人性歯周炎患者の歯周ポケット内より細菌群を採集し、その中から歯周炎関連菌といわれているBacteroides gingivalisとBacteroides intermediusを分離同定を行った.これら分離同定した細菌を増菌させた後に、Bacteroides gingivalisについては温フェノ-ル・水法を用い、Bacteroides intermediusについては、フェノ-ル・クロロホルム・石油エ-テル法を用いて抽出・精製した.また確立した株であるBacteroides gingivalis381株とBacteroides intermedius ATCC33563株を増菌し、患者より採取した細菌と同様にLPSを抽出精製した.これらLPSの化学的組成を調べるために、LPSを加水分解し、その加水分解物をクロロホルムと水の混合溶液に溶かし、クロロホルム層と水層とに分けた.糖については水層を用いて、脂肪酸についてはクロロホルム層を用い、ガスクロマトグラフィ-にて分析した.分析結果は従来より発表されているものとは大差なく、ヘキソ-スが全体の30〜40%、脂肪酸が15〜45%を占めていた.KDOについてはその存在が認められなかった.健康歯肉由来の線維芽細胞、健康歯根膜由来の線維芽細胞、炎症のある歯肉由来の線維芽細胞を、これら組織よりout growthさせ分離し、現在継代培養を行い細胞数を増加させている.LPSを線維芽細胞あるいはヒト白血球と線維芽細胞とを培養している培地中に加え、線維芽細胞のコラ-ゲン合成能、プロスタグランディン産生能、フィブロネクチン合成能を来年度に測定する予定である.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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