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1991 年度 実績報告書

悪性唾液腺腫瘍の治療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454459
研究機関広島大学

研究代表者

下里 常弘  広島大学, 歯学部, 教授 (80028745)

研究分担者 池本 公亮  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (70193224)
野村 雅久  広島大学, 歯学部, 助手 (30116644)
キーワードヌ-ドマウス可移植性楕液腺癌株 / モノクロナ-ル抗体 / タ-ゲディング療法
研究概要

1.ヒト腺様嚢胞癌細胞株(KSA)のクロ-ン株,介在部導管上皮様細胞株(KSAc3)と筋上皮様細胞株(KSAc4)を用い,NTS4C3との反応性を検討した。
(1)酵素抗体間接法により検討した結果,KSAc3とのみ反応が認められた。
(2)未固定のKSAc3細胞を用いた蛍光抗体法では,細胞膜に局在した点状の反応が認められた。
2.KSAc3細胞内へのダウノマイシン(DNR)の取り込みをDNRーNTS4C3結合体投与群とDNR単独投与群で比較検討した。
(1)15時間後にDNRーNTS結合体群はDNR単独投与群より約2倍高い取り込み値を示した。
(2)4℃の条件下における細胞内への取り込み量は,DNR単独投与群では検出されないのに対して,結合体群では取り込みが認められた。このことは,DNR単独群での細胞内への取り込みは,非特異的な能動あるいは受動輸送に過ぎないが,DNRーNTS結合体群では特異的な抗原抗体反応が加わり細胞膜に結合していると考えられた。
3.DNRーNTS結合体の細胞障害効果
DNRーNTS結合体とDNR単独投与の細胞障害効果をin vitroで比較検討した結果,DNR量各10,20,40μg/mlの投与時,結合体群はDNR単独投与と比較して強い細胞障害効果を示した。
以上より,本抗体を用いた唾液腺腫瘍に対するタ-ゲティング療法の有用性が示唆された。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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