研究課題/領域番号 |
02454469
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
雫石 聰 大阪大学, 歯学部, 助教授 (00028789)
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研究分担者 |
村上 幸孝 大阪大学, 歯学部, 助手 (60239506)
岩倉 功子 大阪大学, 歯学部, 助手 (60168549)
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キーワード | 歯周病原性菌 / ス-パ-オキシドジスムタ-ゼ / 白血球 / 殺菌作用 |
研究概要 |
本研究は、歯周病原性菌のもつO_2ーの自己酸化還元反応を触媒するス-パ-オキシドジスムタ-ゼの活性と歯周病原性菌のヒト白血球の殺菌作用に対する抵抗性との関係を調べ、さらに、白血球の殺菌作用に及ぼすス-パ-オキシドジスムタ-ゼの影響を調べることにより、歯周病原性菌のもつス-パ-オキシドジスムタ-ゼの生物学的意義を解明することを目的とする。嫌気的培養または曝気を行ったPorphyromonas gingivalis381株の菌体破砕液より精製されたス-パ-オキシドジスムタ-ゼ(以後、それぞれをanaeroーSODおよびaeroーSODと呼ぶ)のタンパク質一次構造は、それぞれ総残基191個の一本鎖ポリペプチドよりなり、双方のアミノ酸配列も完全に一致した。これら精制anaeroーSODおよびaeroーSODをP.gingivalisと白血球の反応系に加えたところ、P.gingivalisに対する白血球の殺菌作用は有意に抑制されたが、両ス-パ-オキシドジスムタ-ゼの抑制効果は同程度であった。 さらに、P.gingivalisのス-パ-オキシドズスムタ-ゼを硝酸カリウムによって誘導させると、酸素活性は2.0倍まで上昇し、これに伴い白血球の殺菌作用に対する抵抗性は増強された。 以上のことからP.gingivalisのもつス-パ-オキシドジスタ-ゼが白血球などの貧食細胞から放出されるO_2-から菌体を保護する機能を果していることが明らかにされた。
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