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1990 年度 実績報告書

歯周病罹患歯の抜歯規準の設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454471
研究機関岡山大学

研究代表者

渡邊 達夫  岡山大学, 歯学部, 教授 (20034176)

研究分担者 友實 毅  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (00207630)
森田 学  岡山大学, 歯学部附属病院, 講師 (40157904)
徳村 和明  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (60205325)
加藤 大晴  岡山大学, 歯学部, 助手 (30194830)
山下 敦  岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
キーワード咬合力 / 咬合圧 / 咬合接触面積 / 歯周病 / 義歯 / 橋義歯 / 児童 / 生徒
研究概要

歯の機能を評価する指標として,咬合力,咬合圧,咬合接触面積に着目した。咬合感圧紙(プレスケ-ル)を最大咬合力で咬合させた後,印記された色調とその面積を咬合力測定装置で測定した。まずデ-タの標準化のために,(1).健全歯列所有群の年齢別分布,(2).歯周病患者メインテナンス期における分布,(3).義歯装着者の分布を調査した。
(1)健全歯列所有群:小学校児童(92名),中学校生徒(38名)を対象にした。咬合力,咬合接触面積は増齢的に増加した。しかし,小学校5年は低く,側方歯群交換期によるものと考えられる。
(2)メインテナンス期における歯周病患者:咬合力,咬合接触面積とも,40歳〜50歳まで増齢とともに増加したが,それ以降加齢とともに減少した。また,残存歯数が19本以下になると,咬合力,咬合接触面積が有意に減少することが観察された。残存歯数が15本以下では,咬合圧が有意に増加し,残存歯に過重な負担がかかっていることが示唆された。
(3)義歯装着者:岡山市民の中からランダムサンプリングした被検者の中から,総義歯装着者(13名),両側遊離端義歯装着者(14名),橋義歯装着者(49名)について調査した。その結果,総義歯装着者は平均咬合が2.49kg,平均接触面積0.78mm^2,両側遊離端義歯装着者は12.34kg,4.41mm^2,橋義歯装着者は39.41kg,12.71mm^2であった。統計的に平均咬合力,平均接触面積ともに総義歯装着者群,両側遊離端義歯装着者群,橋義歯装着者群の各群間で有意な差が認められた。このことより,残存歯数が多い被検者の方が咬合力,接触面積が大きいことが示唆された。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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