研究概要 |
<1.顕微装置開発>___ー まず研究室で,グリ-ン発振HeーNeレ-ザ-とレッド発振HeーNeレ-ザ-をそれぞれ異なった周波数で断続し,さらに2台のロックインアンプを用いる事で,それぞれの周波数の信号を一度に,かつ別々に分離して促える事に成功した。更にグリ-ン発振HeーNeレ-ザ-のみを用い,これを2つのチョッパ-で断続して,一つの波長で同時に2つの断続周波数での信号が分離して促えられるかを検討した所,信号強度はどちらの成分も1/2となるが,位相はそのまゝ保存される事を発見した。この原理は,同時に3つ以上の変調周波数でも可能であるので,多波長,多周波数での一括測定が今後可能となる。 この結果をもとに,つくば高エネルギ-物理学研究所において,X線二重変調での測定を行なった所,弱い信号ながらX線でも可能である事がわかった。 これら多重モ-ドでの画像を同時に促えるシステムと,画像ソフトを,ロックインアンプを複数台そなえ従来のソフトウェアをベ-スにして開発終了した。 <2.プロ-ブ合成>___ー 抗体プロ-ブは当面市販の酵素標識抗IgG抗体を用い,その抗原抗体反応条件,発色条件を検討し,至適条件を得た。DNA検出プロ-ブとしては,DNA合成器を購入し,必要なDNAプライマ-を合成した。この5'未端にアミノリンカ-をつけ,さらに酵素をグルタルアルデヒドで標識した。現在より直接的なプロ-ブカップリング法を開発中である。 以上の結果を基に,現在生体組織に適用した際の感度等測定上の問題点を検討している。
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