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1990 年度 実績報告書

トランスジェニック・マウスを用いた糖尿病の成因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02454506
研究機関神戸大学

研究代表者

春日 雅人  神戸大学, 医学部, 教授 (50161047)

研究分担者 勝木 元也  東海大学, 医学部, 教授 (20051732)
横野 浩一  神戸大学, 医学部, 助手 (50144580)
キーワードアンチセンスDNA / ラットインスリン遺伝子
研究概要

本年度は、インスリン遺伝子上流のプロモ-タ-を用いてアンチセンスインスリンDNAを膵B細胞特異的に発現させ、インスリン遺伝子の発現を抑制し、インスリン分泌不全を呈するトランスジェニックマウスを作製することを目標とした。ベクタ-プラスミドに組織特異的な遺伝子制御領域,すなわちマウスインスリン遺伝子プロモ-タ-領域,次にラットインスリンIおよびラットインスリンII遺伝子を逆向きにつなげた。この構築したプラスミッドDNAを精製の後、マウス卵細胞に注入した。出生したマウスの尾を切断し、DNAを採取し解析して、目的の遺伝子が組み込まれたトランスジェニックマウスの選別を行なった。約100ヶの卵細胞にDNAを注入し、その結果、6系統のトランスジェニックマウスを得た。現在F2世代まで交配によって得られており、大部分は目的の遺伝子が“ヘテロ"に組み込まれたトランスジェニックマウスであるが、一部は“ヘテロ"に組み込まれたトランスジェニックマウス同志を交配して得られた“ホモ"のトランスジェニックマウスとなっている。一系統で白内障の多発をみたが、随時血糖および尿糖の測定では異常が認められなかった。また別の一系統では、小さなマウス(発育不良)の多発をみた。この系統の血糖値及び尿糖については現在検討中である.ノ-ザンブロット法によりmRNAの測定はまだ検討しておらず、今後この方法により、アンチセンス法によりインスリン遺伝子の発現が減少しているかまず確認しなければならない.次に膵ラ氏島についてインスリンが蛋白のレベルでどのように変化しているか抗体を用いた蛍光抗体法によって検討する予定である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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