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1990 年度 実績報告書

glucose transporterのtranslocationに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454508
研究機関京都大学

研究代表者

葛谷 英嗣  京都大学, 医学部, 助教授 (20115835)

キーワード糖輸送担体 / インスリン作用 / 3T3Lー1脂肪細胞 / translocation / インスリン受容体 / digitoninーpermealized cell / MLー9 / 2ーdeoxy glucose uptake
研究概要

3T3ーL1脂肪細胞を用いて、インスリンによる糖輸送担体のtranslocationの機序およびその調節因子に関して次の点を明らかにした。
1.ミオシン軽鎖リン酸化酸素の阻害剤とされているMLー9は2ーdeoxyglucoseのbasal uptakeには影響しないが、insulinーstimulated uptakeを抑制した(最大で約80%阻害、IC_<50>は約25μM)。
2.細胞分画を行ない、各分画の糖輸送担体を、筋/脂肪型糖輸送担体(GLUT4)に対する抗体を用いたウエスタンブロッティングにより測定した。インスリンにより細胞内プ-ルのGLUT4は減少するが、MLー9は容量依存性にインスリンによるGLUT4の減少を抑制した。即ち、MLー9によるinsulinーstimulated 2ーdeoxyーglucose uptakeの抑制はGLUT4の細胞内プ-ルから細胞膜へのtranslocationの抑制に基くことが示唆された。
3.MLー9はインスリン結合、インスリンによる受容体の自己リン酸化、内因性基質(160kDa蛋白)のリン酸化には影響を及ぼさなかった。従って、MLー9はインスリン受容体のチロシンキナ-ゼよりあとのステップに働いてtranslocationを抑制していると考えられた。
4.細胞をインスリンあるいはインスリン+MLー9で処理してもミオシンのリン酸化状態には変化がなかった。一方、MLー9と処理しておくと、サイトゾ-ル内のcaseinーphosphorylating activityのインスリンによる上昇が阻止された。
5.ジギトニンにてpermealizeした細胞を用いて、サイトゾ-ルのcaseinーphosphorylating activityのGLUT4のtranslocationへの効果を現在検討中である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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