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1992 年度 実績報告書

バゾプレシンの中枢神経作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454512
研究機関自治医科大学

研究代表者

斉藤 寿一  自治医科大学, 医学部, 教授 (10048994)

研究分担者 福田 修一  自治医科大学, 医学部, 助手 (60218922)
岡田 耕治  自治医科大学, 医学部, 講師 (90213941)
石川 三衛  自治医科大学, 医学部, 講師 (70112620)
キーワードストレス / バゾプレシン / 尿崩症ラット / アドレナリン / ノルアドレナリン
研究概要

ストレスに伴う交感神経系の興奮に及ぼす内因性バゾプレシン(AVP)の役割について検討を加えた。実験には12迎令の遺伝性視床下部性尿崩症ラット(Brattleboro株、DI)及び対照として同週令のLongEvansラット(LE)を用いた。実験5日前よりあらかじめラットの内頸静脈に留置したカテーテルより採血した後、金〓ケージにラットを入れ5分間の拘束ストレスを加え、ストレス負荷終了時に再び血管内カテーテルより採血を行った。血液はEGTA及び遺伝型グルタチオンを添加した試験管内に採取し、冷却遠沈後血泉に分離し凍結保存した。市販測定キット(カテコールアミン・リサーチ・アッセイシステム.アマシャムジャパン社)を用い、ラジオエンザイマチックアッセイにより、得られた血泉中のノルアドレナリン(NA)およびアドレナリン(A)濃度を測定した。5分間の拘束ストレスにより、DI及びLEとも有意な血中NAとAの濃度の上昇を認めた。ストレス負荷前の血中AおよびNA濃度には、DIとLEの間に有意の差を認めなかった。一方、DIにおけるストレス負荷後のNA濃度(pg/ml,M±SD)はLEに比して有意に(p<0.05)に低かった(1292±330VS,1994±577,n=6)。AVP欠〓症物において拘束ストレス後の血中カテコールアミンの放出が減弱していることが示され、内因性のAVPがストレスによる交感神経系の興奮に促進的に作用していることが示唆された。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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