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1990 年度 実績報告書

水溶性食物繊維の生理効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454528
研究機関大阪市立大学

研究代表者

片山 洋子  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (50047049)

研究分担者 柳井 京子  大阪市立大学, 医学部, 助手 (60183670)
山口 英昌  大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (30094494)
キーワードペクチン / プルラン / ポリデキストロ-ス / 胃 / 小腸 / 盲腸 / 結腸 / 走査型電子顕微鏡
研究概要

本研究の目的は人々の健康維持に食物繊維がどれほど必要なのか、その最適条件をもとめることである。プルラン、ポリデキストロ-ス、ペクチンをそれぞれ1%または10%含有する飼料で4週間飼育したラットの消化管粘膜(小腸下部、盲腸、結腸)の形態的変化を観察した。同時に、結腸粘膜のタンパク質量およびDNA量を測定し、次の結果を得た。
1)水溶性食物繊維を摂取することによって、小腸絨毛の形態的な変化、盲腸及び結腸のすう壁の減少あるいは消失、微絨毛の増殖などがおっこっており、それらの変化や超微細構造の走査電顕像がプルラン食、ポリデキストロ-ス食、ペクチン食の間でそれぞれに異なっていることが観察された。
2)プルラン食群において結腸粘膜のタンパク質量が減少し、DNA量が増加したことより、粘膜の上皮細胞の数は増加したものの、細胞のサイズはむしろ小さくなったものと推測される。したがって、プルラン食群の盲腸や結腸の組織は肉眼的にも顕微鏡下でも肥大の所見がみられなっかたのであろう。ペクチン食群も結腸粘膜が減少し、DNA量が増加したので粘膜上皮細胞の数は増加したが、一つ一つの細胞のサイズは小さくなったため、プルラン食群と同様に組織の肥大にはおよばなっかたものとおもわれる。ただし、盲腸粘膜の組織は肉眼的にみてコントロ-ル(5%セルロ-ス食群)よりも大きかった。一方、ポリデキストロ-ス食群では結腸粘膜のタンパク質量が増加し、DNA量はコントロ-ルと差がなっかたことより、ポリデキストロ-ス食群の盲腸や結腸組織が肥大したのは、細胞そのもののサイズが肥大したことによるものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 片山(須川)洋子: "水溶性食物繊維の生理効果 (I)水溶性食物繊維による消化管粘膜の形態的変化" 日本栄養・食糧学会誌. 44. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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