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1990 年度 実績報告書

成長期の骨発達におよぼす運動の効果

研究課題

研究課題/領域番号 02454530
研究機関筑波大学

研究代表者

勝田 茂  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70038446)

研究分担者 高松 薫  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (90015727)
キーワード閉経後骨粗鬆症 / 卵巣摘出ラット / 骨塩量 / 皮質骨面積 / 海綿骨量 / トレ-ナビリティ
研究概要

本研究は、閉経後骨粗鬆症の実験モデルとしての卵巣摘出ラットと卵巣を摘出しない偽手術ラットに同一のトレ-ニングを行わせ、そのトレ-ナビリティ-を比較することを目的として計画された。実験にはWistar系雌ラット34匹を用い、卵巣摘出・コントロ-ル群(Ovariectomized control:OVXーC群、N=9)、卵巣摘出・トレ-ニング群(Ovariectomized training:OVXーT群、N=9)、偽手術・コントロ-ル群(Shamーoperated control:ShamーC群、N=8)、偽手術・トレ-ニング群(Shamーoperated training:ShamーT群、N=8)の計4群にグル-ピングした。卵巣摘出術および偽手術は14週齢時に行い、その後はすべてのラットで食餌量が等しくなるように調節した。トレ-ニングには小動物用トレッドミルを用い、17週齢より10週間の走トレ-ニングを負荷した。走行速度、時間、頻度はそれぞれ25m/min、30min/day、5times/wkであった。トレ-ニング期間終了後、すべてのラットを屠殺し、摘出した大腿骨と脛骨を各パラメ-タ-の分析にあてた。得られた結果は以下のとおりである。(1)大腿骨骨幹中央部の骨塩量および皮質骨面積において、ShamーC群とShamーT群、OVXーC群とOVXーT群の間に有意な差異は認められなかった。(2)脛骨骨幹中央部の骨塩量および皮質骨面積において、ShamーC群とShamーT群の間に有意な差異は認められなかったが、OVXーT群はOVXーC群に対し有意な高値を示した。(3)大腿骨遠位部骨幹端および脛骨近位部骨幹端の海綿骨量において、ShamーC群とShamーT群の間に有意な差異は認められなかったが、OVXーT群はOVXーC群に対し有意な高値を示した。これらのことから、卵巣摘出ラットと偽手術ラットでは同一の運動負荷に対するトレ-ナビリティ-の異なることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 七五三木 聡,勝田 茂,天貝 均,大野 敦也: "成長期の運動が引き起こす骨肥大" 体力科学. 39. 181-188 (1990)

  • [文献書誌] 七五三木 聡,勝田 茂,久野 譜也,天貝 均,木内 敦詞: "マスタ-ズランナ-の骨量" Jpn.J.Sports Sci.9. 722-728 (1990)

  • [文献書誌] 勝田 茂,七五三木 聡,池田 賢,天貝 均,大野 敦也: "運動強度の違いがラットの骨成長に及ぼす影響" 体育学研究. 36. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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