研究概要 |
In situハイブリダイゼ-ションの条件設定のために、ジゴキシゲニン標識プロ-ブを用いる方法を試みた。 cDNAクロ-ンの系統的な解析のために、線虫himー8株(雌雄同体と雄がほぼ同数出現する)の混合期集団(発生の全ての時期を含む)からpolyーA^+mRNAを精製し、まず2Kb以上の分画についてλZAPIIを用いてcDNAライブラリ-(平均挿入長、2〜3Kb)を作成した。ここから独立の10,000プラ-クを拾い、すでに同定したabundant cDNAクロ-ンをプロ-ブにハイブリダイゼ-ションを行った。その結果、約5,000の比較的rareなcDNAクロ-ンのセットを得た。これらについて、(1)新たに開発した挿入cDNAの4塩基認識制限酵素地図作成法を用い、地図パタ-ンをフィンガ-プリントとしてクロ-ンの分類を進めた、(2)ほぼ全ゲノムをおおうYAC製列クロ-ンを利用して各cDNAのマッピングを進めた、(3)各期の単一胚から増幅したcDNAをドットブロットしたメンブレンを用いて各cDNAの発現パタ-ンを調べた。大部分はハウスキ-ピング様であったが、発生時期特異的な発現を示すクロ-ンを多数得た。(4)挿入cDNAの両端から数百塩基を、そのシングルプラ-クから簡単に決定できる条件を設定した。 一方、細胞特異的に発現する遺伝子を分離することを目指して、各割球から全cDNA種の増幅を試みた。割球の分離には成功し、各割球間のcDNAのサブトラクションの条件設定を行った。
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