1。ナノ秒からのシグナル変化の記録に関して、光電子倍増管制御用の回路を製作し、デジタルオッシロスコ-プへのデ-タの取り込み、コンピュ-タへのデ-タ転送などが可能になった。 2。GraphicCなどのプログラム開発用ツ-ルとTurboCを用いて、デ-タ解析用のソフトを作成した。さらにストップドフロ-・ラピッドスキャン法で測定したスペクトルの時間変化を3次元表示、ならびにレ-ザ-プリンタ-へ出力するソフトを作成し、その成果をすでに公表した。 3。caged protonの一種である4ーformylー6ーmethoxyー3ーnitrophenoxyacetic acidを化学合成した。 4。チトクロム酸化酵素反応に基づき消費される酸素量を酸素電極法で、またプロトンを色素法で定量し、化学量論を指標として測定法の最適化を行った。 5。還元型チトクロムbclを酸素化学的もしくは光化学的に調製し、チトクロム酸化酵素による酸化反応をストップドフロ-・ラピッドスキャン法で測定し、プロトン担体でもあるubiquinoneがチトクロムbの酸化に必須であることを明らかにした。 6。チトクロムbcl小胞を用いて膜電位による電子の逆流を観察し、この逆流が膜を介してのプロトンの流れを抑えると、同時に抑制される異を見いだした。 7。通性アルカリ性細菌から得られたaco型チトクロム酸化酵素の酸化還元挙動を解析し、酸素の還元におけるheme bの役割を明らかにした。
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