研究課題/領域番号 |
02504002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 幹治 東京大学, 理学部, 助教授 (60011730)
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研究分担者 |
坂 翁介 九州大学, 理学部, 助教授 (80108638)
北村 泰一 九州大学, 理学部, 教授 (40037239)
湯元 清文 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20125686)
田中 義人 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (30023675)
國分 征 東京大学, 理学部, 教授 (00011502)
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キーワード | 磁場観測 / フラックスゲート磁力計 / 大容量データロガー / グローバル観測 / 磁気圏擾乱遠隔地データ取得 |
研究概要 |
1)磁気圏擾乱の研究を目的とした、グローバル地球変動磁場観測システム(磁力計と組み合せるデータロガーの種類と設置地域により使い分ける)3タイプ;モデル1(委託観測による6週間毎のテープ交換)、モデル2(委託観測による18週間毎のテープ交換)、モデル3(赤道地域でのデータ取得のために半無人記録装置、フラッシュメモリーカードの導入)の開発の仕上げとして、各地でのフィールド観測を実施した。想定した問題が実地観測では予想以上の複雑さで現れた。電源関係(停電対策、蓄電池充電、データ取得の停止と再開)、機器温度環境(過剰対応)、機器の操作ミス(合理的な操作性)など、各モデルとも、半年以上の期間に渡り、問題への対応を現地との連携で(主にプログラムROMの改良交換)進めた結果、不可抗力と思われる(落電、盗難、重機器による地下埋設部の破損)を除けば、安定にデータが取得することのできる水準に達した。遠隔地の長期委託観測実験の場合、複合要因による問題は解決に時間を要する。例、モデル3の記録装置について(長時間テープドライブの仕様の違いから停電後の記録再開時に重ね書きが発生するという深刻な問題が発生し、原因の究明と対応に3カ月を要した。観測データは、貴重な高時間分解能データとして超高層物理研究に各分担者で利用するとともに一部は学術情報ネットワーク上に公開し国内外の研究者に利用されている。 2)昨年度導入した衛星データ送信装置は電波発信免許取得・接続試験の後、北海道の女満別(気象庁地磁気観測所)に設置した。静止衛星(ひまわり)を利用した国内の遠隔地(北海道・女満別)磁場データの取得実験の先峰として継続される(郵政省通信総合研究所、運輸省気象庁地磁気観測所の関係者の協力を得る)。
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