研究分担者 |
西沢 誠治 日本分光工業(株), 第一事業部, 次長
豊田 太郎 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (40217576)
雨宮 慶幸 高エネルギー物理学研究所, 放射光施設, 助教授 (70151131)
安藤 正海 高エネルギー物理学研究所, 放射光施設, 教授 (30013501)
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研究概要 |
<1.超高感度マイクロホンカプセル,アンプ系およびX線ー音響セルの設計・試作>___ーソニ-芝浦研究所・久保田洋豪氏にマイクロホンカプセルの試作指導を依頼した。本試作の為には莫大な費用が必要な為,現在特殊仕様として市販されているものの部品を日本分光側で変更し試作した。その結果約3倍の高感度化が達成された。更にこのマイクを用い,新しいX線音響セルを日本パステックの技術援助も得て試作した。このレ-ザ-を使用しての実験評価では,マイクの感度改善分のみが見られ,セル設計に更に改善が必要とわかった。X線での実験は4月23日に予定している。 また必要な超低雑音超高入力インピ-ダンス増幅器として,ココム禁輸品である米国PAR社113型プリアンプと同社2位相ロックインアンプの組み合わせが最高であった。これにソニ-のプリアンプミキサ-を組み入れた。プリアンプは設計試作しても,様々なノウハウが総合的にからみ,結局市販のものの中に,現時点での最高性能の組み合わせを見つけた。 <2.X線ー音響検出系の遮音ハウジングの設計・製作と,除振台の製作>___ー ソニ-(株)の指導のもとに,遮音ハウジングの設計製作を行なった。外部雑音遮断の為の材料の検討,非共鳴箱の条件を特に注意して,アルミ製内箱を持つ二重箱を設計,内箱は完成した。内箱内には,XーZーOステ-ジ,X線照射位置モニタ-テレビ,イオンチェンバ-が装備され,二点のX線位置決定で全配置が至適の位置に来るようにした。除振台としては,二台の除振台を積み上げ,機械的ノイズの遮断が極限的に出来る様にした。これらの振動ノイズ解析には,高速ジデタルオシロスコ-プでマイクからのノイズを捉え,デジタルスペクトラムアナライザ-で解析した。これらの画像デ-タはイメ-ジプロセッサ-で記録再処理と保存を行なった。これらの画像デ-タや高エネ研での実験操作に対する指示などを画像転送システムで行なえるようにした。
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