研究課題/領域番号 |
02507003
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
石井 清一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20001000)
|
研究分担者 |
山越 憲一 北海道大学, 応用電気研究所, 助教授 (40014310)
高橋 武 札幌医科大学, 医学部, 講師
小原 昇 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90160936)
佐々木 鉄人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70001881)
|
キーワード | インソール / 荷重センサ / 足底力分布 |
研究概要 |
臨床試用として、同一被験者で直線歩行での足底力の再現性を観察した。片足20歩の計測を3回施行し、全60歩の各設置部位での足底力を示した。歩行時のMid stanceの足底力を反映する点としては、中足部の3点が挙げられるが、それぞれの足底力の平均と標準偏差は、中足部内側点0±0kgf、中足部中央点1.62分±0.11kgf、中足部外側点1.61±0.18kgfといずれの点も再現性は非常に高かった。一方、heel strikeの足底力の反映する点としては、後足部の3点が挙げられるが、それぞれの足底力の平均と標準偏差は、後足部内側点2.35±0.46kgf、後足部外側点2.32±0.38kgf、後足部最後方点2.46±0.70kgfといずれも足底力にばらつきを認めた。また、toeの足底力を反映する点として、前足部の4点が挙げられるが、それぞれの足底力の平均と標準偏差は、母趾々尖部の点が5.05±0.88kgf、前足部内側点が2.73±0.52kgf.前足部中央部分が1.52±0.16kgf、前足部外側点が2.55±0.42kgfといずれも足底力にばらつきを認めた。したがって、heel strike、toe offにおいては、歩行での再現性があまり高くないことが示された。外観上、一定にみえるヒトの歩行動作も、踵の接地、足趾の蹴り出しに関しては、かなりのばらつきがあり、今回開発した装置の有用性が示された。
|