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1990 年度 実績報告書

行動科学の歯科臨床への応用(バイオモニタリングシステムの開発)

研究課題

研究課題/領域番号 02507004
研究機関岡山大学

研究代表者

下野 勉  岡山大学, 歯科部, 教授 (40028783)

研究分担者 山口 茂嘉  岡山大学, 教育学部, 助教授
岡崎 好秀  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70169100)
大村 満晴  岡山大学, 歯学部, 助手 (50169067)
松村 誠士  岡山大学, 歯学部, 助教授 (00173881)
キーワード行動科学 / 歯科恐怖 / 歯科不安 / 生体電気現象 / 生現現象 / バイオモニタリングシステム
研究概要

本研究において、ビデオ装置・生体電気現象,生理現象測定装置を用いて,歯科診療場面での患者・保護者・術者・介助者の四者の行動並びに情動変化を観察・記録し、デ-タ分析用パ-ソナルコンピュ-タ-にて集積したデ-タを分析した結果、以下のことが示唆された。
1.情動の指標とした心拍数は、保護者は患者よりも先行して変化する。
2.患者・介助者間では変化に関連性はない。
3.患者に変化が全くなくても、術者に大きく変化がある可能性がある。
また、本システムの臨床応用への可能性を検討するため、記録した行動(体動,発声,表情)の数値と情動の指標となる生理的現象(心拍数,呼吸数,皮膚温)の数値の統計学的検討を行った結果,行動と情動の間に密接な関連性が認められ、
4.デ-タを記録した患児別の行動並びに情動変動の比較では、患児の顔面表情の変化と心拍数の変化が非常に類似した。
5.眉をしかめる,頬を緊張させるといった不快表情に先行して心拍数と呼吸数が増加したり,皮膚温が低下するものや逆に上昇するものなど,各指標間の関連性に個人差が認められた。
よって,歯科診療における行動科学的なアプロ-チを行い,より良い,充実した診療を確立するためにも,本研究で開発するシステムが極めて有用であることが示されたが,さらに,当初計画に新たに質問表による患児および保護者の不安や恐怖に対する型分類の必要性を見いだした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大町 耕市: "小児歯科における行動科学ーバイオモニタリングシステムの開発とその有用性についてー" 小児歯科学雑誌. 28. 290-291 (1990)

  • [文献書誌] 大町 耕市: "小児歯科行動科学(1)生体現象監視装置バイオモニタリングシステムの開発" 小児歯科学雑誌. 28. 839 (1990)

  • [文献書誌] 大町 耕市: "小児歯科における行動科学ーバイオモニタリングシステムの開発ー" 岡山歯学会雑誌. 10. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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