研究課題/領域番号 |
02551005
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
牧 昌見 国立教育研究所, 教育経営研究部, 部長 (70000057)
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研究分担者 |
天笠 茂 千葉大学, 教育学部, 助教授 (80151116)
児島 邦宏 東京学芸大学, 教授 (70014826)
中留 武昭 奈良教育大学, 教授 (20082901)
高階 玲治 国立教育研究所, 企画調整部連絡協力室, 室長 (90197088)
佐藤 全 国立教育教育所, 教育経営研究部教職研究室, 室長 (50004114)
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キーワード | 初任者研修 / 勤務校研修 / 校外研修 / 個人的特性 / 組織風土 / 研修項目 |
研究概要 |
初任者の多くは、初任者研修が総体的には有意義であることを認めているが、プログラムの内容や指導方法等については改善を求めているので、プログラムの開発にあたっては、次の4点に留意すべきであることが明らかになった。 1.自己の力量について自信があると回答した初任者は少なかったが、これは初任者自身の要求水準が高いためと思われる。ただ制度が保障している新任時の一年間に、すべてを集中させてしまう傾向があるため、初任者にとっては負担意識をつのらせる面もある。研修項目を精選し、研修方法の改善を図るとともに、二年目、三年目を見通したプログラムの開発が必要である。 2.疑問視されていた研修内容の重複については、有害な面ばかりでなく、有用な面もあることが明らかになったが、有用な面を生かしたプログラムの開発が必要である。 3.校内における研修推進体制については、初任者の評価は高いが、先輩教員から受ける力量形成上の影響が大きいので、指導教員を軸に一層の工夫が必要である。 4.初任者の個人特性や校内における組織風土が、初任者研修の有効性を左右することが明らかになった。初任者のパーソナリティやニーズに即した弾力的なプログラムの開発が必要である。
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