研究課題/領域番号 |
02554002
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅原 真澄 東北大学, 理学部, 教授 (30004287)
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研究分担者 |
玉江 忠明 東北大学, 理学部, 助教授 (10124174)
中里 俊晴 東北大学, 理学部, 助手 (00172289)
浦澤 茂一 東北大学, 理学部, 助手 (80004381)
小山田 正幸 東北大学, 理学部, 助教授 (90004358)
山川 達也 東北大学, 理学部, 教授 (70013373)
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キーワード | パルスビームストレッチャ / RF加速 / 連続電子線 / ビーム負荷 |
研究概要 |
本研究で今年度得られた研究成果は以下のとおりである。 1)RF入力カプラを入力電力500Wに耐え得るよに改良した。 2)サーキュレータ・方向性結合器・ダミーロード・同軸導波管変換器からなる大電力立体回路を設計製作し、大電力RF系の試験を行った。 3)RF制御回路と加速実験用の制御プログラムにより加速空洞の電圧と位相が安定にかつ自由に設定できるようにした。また、光ファイバケーブル使ってライナックの基準信号発生器からの2856MHzの信号を約150m離れたストレッチャリングまで伝送し、安定な参照信号を得ることができた。 4)ストレッチャにRF加速系を取付ける前に、RF系の総合試験を行って動作確認を行い、かつ基礎的なデータを得た。 5)ストレッチャに加速空洞が取付けられるような真空系を作成し、製作された加速空洞・RF入力カプラ・RF源・RF制御回路をストレッチャリングに設置してビーム加速実験ができるようにした。 6)ビーム加速試験の結果、約10mAの電子ビームを約3秒間蓄積することに成功した。ビームの寿命はストレッチャリング内の真空圧力によって制限されていることが分った。約10mAのビーム負荷変動に対して加速空洞内の加速電圧変動は0.1%以下であり、設計どおりの性能を示した。
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