研究分担者 |
原田 光 九州大学, 理学部, 助手 (40150396)
松田 宗男 杏林大学, 医学部, 講師 (30190482)
山本 雅敏 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (10142001)
山口 修 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00087008)
渡辺 隆夫 国立遺伝学研究所, 保存センター, 助教授 (20000242)
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研究概要 |
本研究では,キイロショウジョウバエ遺伝子ライブラリ-よりランダムにクロ-ンをサンプルし,これらの唾腺染色体上の位置をin situハイブリダイゼ-ション法で決定し,唾腺染色体地図に基づいた遺伝子クロ-ン地図を作成する。位置を決定した組換えファ-ジベクタ-とそのDNAを登録保存し,デ-タベ-ス化を行うことを目的とする。 山崎と原田はライブラリ-の作製,ファ-ジDNAの精製を行った。キイロショウジョウバエの遺伝子ライブラリ-は,EMBL3ファ-ジベクタ-を用いて作製し,ランダムにサンプルした約1000のファ-ジクロ-ンDNAを精製した。これらを研究分担者(山本,山口,松田)に各200ずつ送付し,in situ hybridizationを行って唾腺染色体マッピングを行った。山崎と原田のマッピング分を含めて,約400のマッピングが完了した。このうちの約10%が反復配例を含むものであったので,これらについては,ゲノム部分の切り出しと,反復配列の種類の同定を行う予定であり,現在その効率的な方法について検討中である。以上の作業は平成4年度中にすべて完了する予定である。 一方,これまでにクロ-ン化されたショウジョウバエの遺伝子については,GENETIXを用いて文献検策し,クロ-ンリストを作成した。これに基づいて遺伝子クロ-ンの譲渡依頼の手紙を世界中の研究者に発送した。送付されたクロ-ンについては遂時DNAの精製を行い,染色体上の位置のわかっていないものについてはin situ hybridizationを行って,その位置を決定する。渡辺はランダムクロ-ンおよび送付されたクロ-ンについてDNAの管理保存およびデ-タ管理システムの準備を行った。これらの作業は次年度中に完了の見込みであり,これらを必要とする研究者への配布体勢も整えられる見込みである。
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