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1992 年度 実績報告書

唾腺染色体を索引とするショウジョウバエゲノムの細胞学的遺伝子ライブラリー計画

研究課題

研究課題/領域番号 02554025
研究機関九州大学

研究代表者

山崎 常行  九州大学, 理学部, 教授 (10108649)

研究分担者 原田 光  九州大学, 理学部, 助手 (40150396)
松田 宗男  杏林大学, 医学部, 講師 (30190482)
山本 雅敏  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (10142001)
渡辺 隆夫  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (20000242)
キーワードキイロショウジョウバエ / ランダムクローン / データバンク / 入ファージベクター / 中程度反復配列
研究概要

本年度はすでに単離されているランダムクローンの唾腺染色体地図上へのマッピングを引き続き行なうと共に、これにのデータベース化を行なった。総数で286個のクローンのマッピングを完了し、残りのものについてもマッピングを継続している。190個のクローンが単一サイトにマッピングされ、96個(33.6%)のクローンが複数のサイトにマップされた。後者は染色中心および染色体腕上に散在するものが含まれ、それぞれ高度反復配列および中程度反復配列を含むクローンであることが示唆される。また中程度反復配列については多重遺伝子族とトランスポゾンが含まれる。これらについては、キイロショウジョウバエの近縁種である、オナジショウジョウバエ(D.simulans)の唾腺染色体へのマッピングや制限酵素地図の作成などを行なって、反復配列の同定を行なっている。
一方、すでにクローニングされたキイロショウジョウバエの遺伝子についても収集を開始し、すでに約50個のクローンを得ており、これらについてもデータベースを作成した。また、ショウジョウバエのゲノムライブラリー計画としてP1、YACおよびコスミドのライブラリーがRubin(U.California)、Ashburner(U.Cambridge)、Hartl(Washington U.)およびKafatos(Harvard U.)らによって、進められているが、これらのクローンとの関係付けを行なうことによってより有用なクローンライブラリとなり得る。現在P1ライブラリーの送付を申請しており、将来的にはYACのライブラリーとの関係付けも行なう予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nitasaka,E.and T.Yamazaki: "The molecular analysis of brown eye color mutations isolated from geographically discrete populations of Drosophila melanogaster." Pro.Nat.Acad.Sci.,USA. (1993)

  • [文献書誌] Nitasaka,E.and Yamazaki,T.: "The relationship between DNA structural variations and activities of P elements in P and Q strains of Drosophila melanogaster." Genetical Research. (1993)

  • [文献書誌] Sawamura,K.,Taira,T.and T.K.Watanabe: "Hybrid lethal systems in the Drosophila melanogaster complex.I.The maternal hybrid rescue (mhr) gene of Drosophila simulans." Genetics. 133. 291-298 (1993)

  • [文献書誌] Sawamura,K.,Yamamoto T.and T.K.Watanabe: "Hybrid lethal systems in the Drosophila melanogaster complex.II.The zygotic hybrid rescue (Zhr) gene of D.melanogaster." Genetics. 133. 307-313 (1993)

  • [文献書誌] Matubayashi,H.,MAtsuda,M.Tomimura,Y.,Sibata,M.,and Tobari,Y.N.: "Cytological mapping of Om mutants of Drosophilla ananassae." Japanese Journal of Genetics. 67. 259-264 (1992)

  • [文献書誌] Harada,K.,Kusakaba,S.and Mukai,T.: "comparative study of P element activity in two natural populations of Drosophila melanogaster." Japanese Journal of Genetics. 66. 725-737 (1991)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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