研究課題/領域番号 |
02554026
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研究機関 | 独協医科大学 |
研究代表者 |
山岡 貞夫 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50049813)
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研究分担者 |
渡辺 和人 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80146167)
榎並 淳平 全薬工業(株), 研究所・バイオテク研究室, 室長 (30112634)
河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
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キーワード | コラ-ゲンゲル / 受精卵 / 卵管 / 肝(実質)細胞 / チロシンアミノトランスフェラ-ゼ / 神経細胞 / 視交叉上核 / アルギン酸 |
研究概要 |
1)マウス体外受精卵の培養 ICRマウスの体外受精卵を卵管内で培養したところ、93%が胚盤胞期まで発生した(対照では13%)。血管内で培養したり、採取した卵管液を培養に加えても、発生率は対象とほとんど差がなかった。卵管を切開して卵管組織上で培養した場合には46%の卵は発生したが、卵管内での培養より効率が低かった。現在、卵管上皮細胞を管状に培養して初期胚をこの管状構造の内部で培養するために、コラ-ゲンゲルの管状構造を作ることを試みている。 2)肝細胞の培養 ラット肝細胞をコラ-ゲンゲル内で培養すると、長期にわたってアルブミンの分泌がみられることがわかった。また肝特異的酵素、例えばチロシンアミノトランスフェラ-ゼの活性が、細胞をゲル内に包埋する事によって上昇すること、この上昇はタンパク合成を介しておこることがわかった。コラ-ゲンゲル内包埋培養における増殖の最適条件については、現在検討中である。 3)神経細胞の培養 ニワトリ胚脊髄神経細胞をアルギン酸被覆コラ-ゲンファイバ-内に培養したところ、ファイバ-の長軸方向に神経細胞の伸長がみられた。ラットの視交叉上核細胞のコラ-ゲンゲル内培養を試み、バゾプレッシンの分泌、一部の神経細胞の伸長などを確認したが、効率よく細胞を分散させ、長期間培養するまでには至っていない。
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