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1990 年度 実績報告書

人工知能型全自動フィッション・トラック地質年代測定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 02554027
研究機関大阪市立大学

研究代表者

弘原海 清  大阪市立大学, 理学部, 教授 (90047572)

研究分担者 升本 眞二  大阪市立大学, 理学部, 助手 (40173760)
塩野 清治  大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047387)
八尾 昭  大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047353)
キーワードフィッション・トラック年代測定 / コンピュ-タ画像処理 / カラ-画像合成 / 人工知能 / エキスパ-ト / 自動計測 / オブジェクト指向
研究概要

現在のフィッション・トラック地質年代測定法では、鉱物表面を化学処理してウラン自然核分裂の飛跡を拡大し、研究者が光学顕微鏡を用いて肉眼で鑑定・計数したトラック密度で年代計算を行っている。我々のコンピュ-タ画像処理による方法では、顕微鏡の焦点深度を変えて取り込んだ数枚のトラック画像を処理して、3次元のカラ-画像に合成し、これを用いてトラックの3次元ベクトル(位置・方向・長さ)を測定することに成功している。このデ-タからは、年代計算のために必要なトラック密度が得られるのみでなく、年代測定の信頼度に大きな影響をあたえる異方的エッチング、地熱の影響によるトラック長の短縮などが同時に検討できるようになった。
本試験研究の目的は、この画像処理の手法で蓄積された経験・知識・技術を知識ベ-ス化することで人工知能(エキスパ-ト)計測システムを具体的に構築し、トラックの3次元計測を自動化してフィッション・トラック年代測定を効率化するとともに、その年代デ-タの精度・再現性・信頼性を確立することである。
本年度は、新たに顕微鏡・画像処理システム・エキスパ-トシステム制御のためのワ-クステ-ション(各種ソフトウェア付き)を購入した(備品費)。また、自動制御の顕微鏡ステ-ジを開発するための各種部品を購入した(消耗品費)。現在はこれらを用いて計測システムを構築中である。このシステムの機能的な目的(オブジェクト);適切な焦点深度の選択・画像入力・特徴抽出・トラック認定・ベクトル計測に関わるオブジェクト指向の知識の構造化が次のステップである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Wadatsumi: "Threeーdimensional Measurement of FissionーTracks:Principles and an Example in Zircon from The Fish Cangon Tuff" Nucl.Tracks Radiat.Meas.17. 399-406 (1990)

  • [文献書誌] A.Yao: "Triassic and Jurassic Radiolarians" PreーCretaceous Tarranes of Japan. 329-345 (1990)

  • [文献書誌] 塩野 清治: "論理地質学的にみた地層累重の法則の論理構造" 情報地質.

  • [文献書誌] 升本 眞二: "画像処理を用いたフィッション・トラックの3次元計測" 地球科学. 44. 127-136 (1990)

  • [文献書誌] 升本 眞二: "フィッション・トラック画像計測システム" 情報地質. 1. 93-102 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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