研究概要 |
本年は次の3部門について、研究を進めた。 1)可変ピッチ直線ブレ-ドの風洞実験 a)直線ブレ-ドダリウス翼付の三放分割タ-ボ翼による起動特性を出力係数Cpで60%,最大Cp点での風速比Λpを10%向上させることができた。このことにより、ダリウス翼のみでの起動域に近づけた。 b)直線ブレ-ド翼のタ-ボ翼に対する取付位置はタ-ボ翼周端に連続配置した方がタ-ボ翼特性が向上することが判明した。 c)直線ブレ-ドダリウス翼の可変ピッチ化により、風車の回転数を下げ、タ-ボ翼特性に近づけることができるが、昨年のアナコンダジェット翼では困難なことがわかったので、翼にかかる遠心力を固定軸で支持し、流体抗力により可変ピッチできる対称翼を考案し、その翼の設計・製作を行った。 2)風力発電・発熱フィ-ルド実験装置の設計・製作 上記の可変翼長垂直軸風車により、風力エネルギ-を電気及び熱エネルギ-に変換する実験装置の部材購入と詳細設計を行った。 この装置により、風車のフィ-ルド特性を測定する予定である。 3)電磁発熱器の設計・製作 渦電流式電磁発熱器(1kw)の設計・製作を行った。さらに、磁気フィ-ルド制御方式の発熱器の設計を行う。
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