研究概要 |
本年度は次の3部門について研究を進めた。1)可変ピッチ直線ブレード風車の開発,2)垂直軸可変翼長風車による風力発電・発熱フィールド実験装置の設計・製作,3)電磁発熱器の解析及び設計法の確立。 1)可変ピッチ直線ブレードの開発 a)風抗力とスプリングによる制御方式を新たに考察した。 b)上記ブレードの垂直軸風車を製作し,風洞実験を行った。その結果,(1)起動風速を5m/S以下に下げることができた。(2)したがって手回し程度で風車を起動できた。(3)最大出力係数Cpmaxを0.33程度(固定ブレードの2倍)に上げることができた。(4)最大出力時の周速比を1〜2の間に下げることができた。 c)この可変ピッチブレードの採用により可変翼長風車の開発が容易になった。 2)風力発電・発熱フィールド実験装置の製作 上記可変ピッチ直線ブレードの高速回転時翼を変更した可変翼長風車を設計・製作中である。この装置を製作し,風車のフィールド特性を測定する予定である。3)電磁発熱器の解析及び設計渦電流式電磁発熱器(1kw)の特性実験を行い,1000rpmで1kwの出力を得た。また,本器のFEM解析結果と比較し,最適設計法について検討した。
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