研究概要 |
多段論理合成のためのデ-タ構造及び基本的操作の一部を定式化しC言語でコ-ディングを開始した。今年になって同様のアイデアがアメリカとヨ-ロッパの大学で公表された。ただし,論理設計に関しては申請者の方法が能率があり,実際に多数の回路を設計して性能の比較を行えば,興味深い。 今年度新たに得られた成果は,下記のとおりである。 1.現在のLZAの開発システムでは,論理設計よりも配線問題に計算時間がかかる。しかし,これは高性能アルゴリズム及び高性能ワ-クステ-ションを用いることにより解決できる。 2.LCAの設計では,論理領域よりも配線領域が少ないため,配置配線を十分考慮して論理合成を行う必要がある。この欠点を改良した新しいア-キテクチャ-のLCAが数ケ月後に発売される予定である。そのため,開発システムも新しいLCAの設計ができるように,機能を強化するよう検討中である。 3.LCAの場合,EXORのコストもORのコストも同じため,ANDーOR回路で設計するよりも,ANDーEXORで設計する方が能率がよい。
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